子供が運動に興味を持つきっかけとは。親ができる家庭のスポーツ教育 (2/2)
3.習い事以外でも披露する場を作る
習い事で運動する場合、そこで身に付けたものを披露できる機会を別枠で設けましょう。
たとえ毎回見学していても、野球なら一緒にキャッチボールをするなど。そして、できるようになったことを思いきり褒めてあげてください。
習い事の場では、どうしても周囲に他の子がたくさんいます。子どもは大勢の中の1人であり、ときに遠慮などから思うような動きができないかもしれません。
しかし親子のみの場では、自分が見られていることを強く意識できます。周囲を気にすることなく存分に自分の能力を披露できることは、子どもにとって大きな喜びとなるのです。
そしてその瞬間がモチベーションとなり、習い事にもさらに身が入るでしょう。
親は子どもが成長できる環境づくりを目指す
運動が苦手だった子どもが、よい先生との出会いをキッカケに運動好きになり、能力を開花させるということもあります。しかし子どもは、運動する環境を自ら選ぶことができません。
親御さんが一緒に運動するのでも、習い事に通わせるのでもよいでしょう。子どもの特性や気持ちを理解し、最大限に成長できる環境を作ってあげてください。
習い事なら事前に体験・見学することはもちろん、指導方針について直接話を聞くのもオススメです。
[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。また、ランニングクラブ&レッスンサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室やランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】https://www.run-writer.com
<Text:三河賢文/Photo:三河賢文、Getty Images>