【おうちでできる!マタニティヨガ #2】腰痛をやわらげるポーズ (1/2)
妊娠中でも体に負担をかけることなく、安心して楽しめるマタニティヨガ。最近では産院でも講座が開かれるなど、多くの方が触れる機会が増えています。
妊娠中の身体の不快な症状をヨガの簡単なポーズと呼吸法で緩和することができます。また精神を集中することで、気持ちまでリラックスさせてくれる効果もあります。
今回は、腰の痛みをやわらげるポーズをご紹介します。
腰の痛みの原因はホルモンバランスと姿勢の変化
多くの妊婦さんが悩まされる腰の痛み。腰の痛みは、お産に向けて体が準備を始めることが原因で起こります。
妊娠後期になると、お産に向けて「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤関節や靭帯がゆるんできます。これはお産のときに赤ちゃんが産道を通りやすいようにするための大切な作用ですが、一方でこの働きが骨盤に歪みを生じさせたり、腰周りが不安定になって体を支える力が弱くなってしまうことがあり、腰の痛みとなって現れるのです。
また、お腹が大きくなるにつれ重心が前に傾いてくるのを、無意識のうちに体を反らせてバランスを取ろうとしがちなことも、腰に痛みが発生する原因のひとつです。
ズキズキ痛む、じわじわ痛む、骨盤がきしむような感じがする、など、痛みの感じ方も人それぞれです。「どこが痛いのかわからない」と思っている妊婦さんもいるでしょう。いずれの痛みも腰回りの筋肉をほぐし、血行を良くすることで、症状をやわらげることができます。
ゆったりとした気分で無理せず体を動かしていきましょう。
腰の痛みをやわらげるポーズ
●猫のポーズ
四つん這いになって腕は肩からまっすぐ下ろし両手を肩幅より少し広めに開いておきます。脚はお尻からまっすぐに下ろし、膝を肩幅に開きます。背中はまっすぐのまま鼻から息を吸い込みます。
ゆっくり息を吐きながら頭を両腕の間に入れていきます。目線はおへそあたりに。同時に骨盤を前に傾斜させて、背中を丸めて息を吐ききります。
ゆっくり息を吸いながら頭を上げ、天井を見上げます。同時に骨盤を後ろに傾斜させて背中を反らせます。
ゆっくり息を吐きながらもとの四つん這いの体勢に戻ります。3~5回繰り返しましょう。