ヘルス&メンタル
2025年3月18日

子どものEQ(心の知能指数)を下げてしまう「親のNG言動」とは (5/5)

ストレス耐性が高く、深く落ち込みにくい

• 嫌なことや失敗があっても、気持ちを切り替えやすい
• ストレスを感じたときに、自分なりの解消法を持っている
• 必要なときには親や友達に相談できる

例:
「部活の試合で負けたけれど、悔しい気持ちをバネにして次の練習を頑張ろうと思えた」
「親と喧嘩をしたが、気分転換をして関係性を修復できた」

問題解決能力が高い

• トラブルが起きたときに、感情に流されず冷静に対応できる
• 自分で解決できないときは親や先生に相談できる
• 感情に振り回されず、適切な行動が取れる

例:「いじめを受けたが、限界になる前に周りの大人に相談した」

EQが高いと人間関係が良くなり、ストレスへの対応力や自己肯定感も高まるため、社会生活や仕事でも大きな強みとなります。

もっともEQを下げてしまうNG行為は?

今回はEQ(心の知能指数)を下げてしまう「親のNG言動」について、具体例を用いながらご紹介いたしましたが、何よりもっともEQを下げてしまうNGな行為は「無視」です。

たとえば、声をかけてもらえない、話を聞いてもらえないなど、子どもに孤独を感じさせてしまうことが一番よくありません。

ですからまずは、ちょっとした声かけや会話を増やして、できる限り最後まで話を聞いてあげることです。

仕事に追われてなかなか子どもとの時間を過ごすことができない場合は、手紙にして想いを伝えるなど、少しでも子どもが親からの愛を感じられるように工夫してみましょう。

おはよう、ありがとう、おやすみのような、日常的な挨拶も大切です。もちろん笑顔で!

「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?

監修者プロフィール

株式会社脳レボ代表
川谷潤太(かわたに じゅんた)

兵庫県の大手学習塾において、当時最年少で校⻑に就任後、1教室で1,000名以上の生徒が通う学習塾に発展させ、講師研修や入試特番テレビのコメンテーターなども務める。

その後、岡山県の創志学園高校へ赴任し、学校改革とスポーツメンタル指導を担当。史上最速、創設1年、全員1年生で甲子園に出場した硬式野球部では3季連続甲子園出場を果たし、6名のプロ野球選手が誕生。ソフトボール部では3季連続日本一、柔道部では日本一や世界一の選手も輩出した。

2019年に株式会社 脳レボを創設し、オリンピック選手やプロ野球選手など、アスリートやスポーツチームへのメンタル指導、子ども‧保護者‧教員向けの教育講演、企業の人材育成マネジメントや研修などを手がけ、講演回数は8年間で1,500回以上、受講者は12万名を突破。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした、具体的かつ実践的な手法により、多くの方の願望目標達成をサポートしている。

株式会社脳レボ
https://nourevo.co.jp/

<Edit:編集部>

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