スケートボード、BMX、インラインスケートのメッカ!ムラサキパーク東京が教える“アクションスポーツ教育” (2/3)
「スケートボードとBMXのスクールを土日に開催していますが、下は3歳のお子さまから上は50代の方まで、本当に幅広い年齢層の方にご参加いただいています。ボリュームゾーンとしては、5歳前後の未就学児~小学校中学年くらいですかね。男女比は7:3ほどですが、女子の割合がだんだん増えてきているなと感じます。スケートボード、BMXともに初心者を対象にしたスクールでは、参加者の半分以上が初心者です。定員は30名なんですが、おかげさまで毎回キャンセル待ちの状態です。プロをはじめとする、しっかりとした技術のある講師が教えています」(廣岡さん)
▲初心者が練習できるスペースもあります
初心者を対象にしたスクールではいきなりボードに乗ることはせず、最初に頭部・手首・ひじ・ひざを守るパッドの付け方の説明から入るので、「超」の付く初心者でも安心です。ボードに乗る前に安全な転び方、膝から滑るニースライドという技術などを教えてもらい、そこから正しい乗り方を習った上で、実際にボードで滑ってもらいます。これが2時間の初心者向けスクールの内容です。
▲取材時にはBMXを楽しむ女の子の姿が
個人差はありますがこの2時間の講習で、前足で地面を蹴って進む「プッシュ」、ボードの先(ノーズ)を上げて左右に振りながら進む「チクタク」などの技が少しだけできるようになるそうです。なお、初心者向けスクールは子どもだけでなく、大人の参加もできます。
「お子さんが上達するために、どう教えればいいのかを保護者にアドバイスします。乗るときの姿勢なんかは、ちょっと大人が見て上げたらすぐに治りますよ」(廣岡さん)
大人になってからでも楽しめるスケートボードとBMX
ちなみに、大人だけを対象にした初心者スクールも開催されていますので、子どもの目を気にせず1人で思いっきり楽しみたい方はぜひ参加してみてください。もともとサーファーだった廣岡店長も、スケートボードとBMXを本格的にはじめたのは、こちらの店長に就任した4年ほど前からだそうです。
「スクールで教えていて思うのですが、感性だけで動ける子どもに対して、大人はやっぱりケガを恐れているせいか、考えてから動く方が多いですね。子どもは説明されたことを理解するまでに時間かかるから、僕らも教えるときは言葉を選ぶようにしています。大人は言葉が通じるので、的確なアドバイスをすると自身で考えて動けるようになります。大人と子ども、同じことを伝えるにも言葉は使い分けるようにしています」(廣岡さん)
▲アメリカンな雰囲気の空間は、テレビのロケでも頻繁に利用されるとのことです
感性で動ける子どもに対して、ケガを恐れて考え込む大人。確かに、大人になると子どものように無鉄砲な動きはできなくなりますよね。でも、そこを乗り越えて、トリック(技)を決めたときの快感は人一倍と廣岡店長は話します。
「僕が本格的にスケボーに乗るようになったのは4年ほど前から、BMXは3年ほど前ですね。スケボーでやりたい技が成功したときって、気持ちよくてしょうがないんです。ボードのテール(後方部)を叩いた感覚、ボードをまわす感覚、技をキレイに決めたときの感動。どれもが格別ですね」(廣岡さん)