フィットネス
2024年4月8日

【足が速くなる方法】速く走るための筋肉「腸腰筋(深腹筋)」の鍛え方 (1/2)

「速く走れるようになりたい」というとき、体のどこを鍛えるでしょうか。おそらく、足やお尻などが思い浮かぶ方は多いはず。もちろんそれらの筋肉も鍛えるといいかもしれませんが、足を速くするためにもっとも鍛えるべき筋肉は「腸腰筋(ちょうようきん)」、別名「深腹筋(しんふっきん)」です。

今回は、大人はもちろんのこと、小学生・中学生といった子どもにもおすすめの、家でできる腸腰筋の鍛え方とトレーニングメニューについて解説します。マラソンランナーのランニング練習にもオススメですよ。

腸腰筋とは

腸腰筋とは、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。背骨の腰の辺りから始まる“大腰筋”と、骨盤の内側の上部から始まる“腸骨筋”が組み合わさっており、骨盤を通り抜けて太ももの内側についています。

この筋肉は「深腹筋(しんふっきん)」とも呼ばれ、おもに太ももを引き上げるために使われます。

腸腰筋

アメリカをはじめとする海外の陸上短距離選手は腸腰筋がとても発達しており、この筋肉を鍛えるトレーニングもよく行われているようです。

一般的に、走るときは地面を蹴って速く進もうとするでしょう。しかし、その走り方では足が後ろに残ってしまうため、結果的に速く進めません。

それより、太ももを引き上げたフォームのほうが効果的です。そこで、腸腰筋が活躍することになるのです。

腸腰筋の鍛え方

坂道ダッシュ、階段走り

では、どのようにして腸腰筋を鍛えたらいいのでしょうか。大人の場合、「坂道ダッシュ」や「2段(3段)飛ばしで階段のぼり」を取り入れたトレーニングがおすすめです。

走り方のコツは、前傾姿勢を取り続けること。身近な場所でできるので、ぜひ取り組んでみてください。

階段走り、とくに上りでは、人は重力に逆らって体を運びます。そのため、ウェイトを使った筋トレと同じように筋力強化が期待できます。階段走りでおもに鍛えられるのはお尻や太腿、それにふくらはぎなど下半身にある大きな筋肉群です。これらの筋肉はエネルギーを多く消費するため、筋力強化はもちろんダイエット効果も高く、ランジやスクワットといった筋トレ種目と同じような効果が望めるでしょう。

また、短時間内にすばやく足を上げ下げすることで、筋肉の伸張反射が高まります。これはボックスジャンプなど、瞬間的なパワーを向上させるプライオメトリクストレーニングと同じ効果となります。

「階段走り」のダイエット効果とは。階段を走るメリット・やり方・注意点 より

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