2018年7月6日

FC東京・森重真人、久保建英らがホームタウンの小学校を訪問。今年で11年目の開催 (2/3)

サッカーを辞めたいと思ったことはありますか?

 さて、別室では森重選手、米本選手が集まった6年生の質問に回答していました。

―――プロを目指したきっかけは?

森重選手「そもそもサッカーは、小学生で始めました。高校生のとき、先輩がプロになったんです。その姿を見て、自分もプロに行きたいと思うようになりました」

米本選手「自分も高校生のとき。U-17の日本代表に選ばれて、レベルの高い選手たちとサッカーをしたらとても楽しかった。プロになりたいと思ったのは、そのときですね」

▲子どもたちの質問に回答する森重選手、米本選手

―――練習で苦労することは、どんなことですか。

森重選手「練習を毎日していると、何のための練習か、あやふやになることがあります。だから『苦手なプレイを克服しよう』『ここを伸ばしたいから、こんな練習をしよう』と目的意識をもって練習することが大事です。目標を立てると、モチベーションが下がらない。みんなも、今日は苦手な算数を頑張ろう、といった目標を立てて過ごしてみてください」

―――これまで辞めたいと思ったことはありますか。

米本選手「大きな怪我を3回もしました。リハビリが長い間、続いて辛かったとき、辞めたいと思ったことがある。でもチームメイトが支えてくれました。あらためて、仲間の大切さを実感しましたね。みんなも苦しいときには、友達、家族、学校の先生など、近くの人に頼って欲しい。1人で乗り越えられないことも、仲間がいれば大きな力になって乗り越えられるんです」

▲辛いリハビリも、仲間の支えで乗り切ったと話す米本選手

―――プロになる前となった後で、意識は変わりましたか?

森重選手「なる前は、ただただサッカーをすることが楽しかった。でもプロになると、味スタに応援に来てくれる人たちがいます。チームメイトがいたり、支えてくれるスタッフの人たちもいる。だから自分1人のためだけでなく、誰かのためにもサッカーをするようになりました」

米本選手「入団した当初は、自分が活躍できればそれで良いと思っていました。でもFC東京に入って10年が経ち、いまでは自分が活躍することより、チームが勝つことの方がうれしい。FC東京が優勝するために、どう動けば良いか。年々、そんな想いが強くなっています」

楽しい給食の時間へ

 4時限が終わると、賑やかな給食の時間になりました。それぞれの教室で選手を囲むように机がセッティングされ、給食が配膳されると、元気な「いただきます」の声。子どもたちの緊張もすっかり解けたようで、会話も弾みました。「給食に出たデザート、誰か欲しい人」と久保選手。その横で廣末選手は「俺は絶対、誰にもあげないもんね!」とスプーンを頬張ってみせ、子どもたちの笑いを取ります。

▲子どもたちとの給食タイム。久保選手と廣末選手の教室では、笑いが絶えませんでした

 富樫選手の教室では「○○さんが、富樫選手のことをイケメンだと言ってました」の報告。その隣りで、言ってないよ、と恥ずかしがる女子生徒。別の教室でも、好きな芸能人の話題などで盛り上がっていました。行く先々で、とにかく大人気の選手たち。ハイタッチや握手に快く応じ、おんぶしたり、学習ノートにサインを書いたりと、大忙しの5選手でした。

▲子どもたちと歓談しながら給食を楽しむ富樫選手

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