科学の力で、子どもの運動能力を開花。新機軸の“スポーツ塾”が東京・豊洲に開校 (4/4)
発育に考慮したトレーニングが大事
日本スポーツ科学 代表取締役の山下典秀氏は「子どもの頃に基礎体力をつけておけば、将来、伸びしろが大きくなる。その土台を、しっかりしたものにするためのジムです。オープン当初はトップアスリートを目指す子どもが多かったけれど、その後、運動の苦手な子どもも増えています。外で遊ぶ時間、運動する時間が減っていることも影響しているのではないでしょうか」と話します。これまで長く続いてきた、我慢や根性を美徳とするスポ根指導から脱却し、科学の力でスポーツの才能を開花させる、と山下代表。ジム開設から10年までを目処にメダリストを輩出させる、と意気込んでいます。
▲(左から)豊洲校 塾長の中塚英弥氏、アローズラボ 所長の福永哲夫氏、日本スポーツ科学 代表取締役の山下典秀氏、スポーツクリエイターの栄枝慶樹氏
アローズラボ 所長の福永哲夫氏は「子どものスポーツ活動においては、発育の時期を考慮したトレーニングが大事。たとえ同じ学年の子どもでも、筋力、持久力、骨年齢、骨格の発達状況は大きく異なるからです。だから早熟児なのか晩熟児なのかを配慮した上で、科学トレーニングを実施する必要があります」と説明。
▲子どものスポーツ活動においては、科学的な配慮が必要と説明
このほか豊洲校 塾長の中塚英弥氏は、とある研究結果を披露。それによれば、小学生における50m走のタイムは「年齢」「連続ジャンプ(ばね力)」「立ち幅跳び(パワー)」「ステッピング(敏捷性)」の結果から推定できるとのこと。実際、小学生男女215名を被験者に行った実験では、推定値と実測値の誤差はわずか0.02秒でした。アローズジムではこの結果をもとに、子どもの足を速くするために最適なトレーニング方法を用意できる、と説明していました。
▲50m走のタイムを推定する計算式を披露。スプリント能力測定により、子どもの「得意」を伸ばし、「苦手」を克服できるとのことです
《公式サイト》
・アローズジム&ラボ ららぽーと豊洲校
<Text & Photo:近藤謙太郎>