フィットネス
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2019年2月8日

子どもの運動神経アップに。ドイツで人気のボール運動遊び教室「バルシューレ」とメニュー例 (2/2)

<ドリブル鬼ごっこ>

 範囲を決めて、その範囲内でドリブルしながら鬼ごっこをします。鬼に触られたら鬼交代しますが、線からボールが出たり、両手でボールを持ってしまっても鬼交代です。

<三並べ競争>

 スタートラインから5~10m離れたところに、フープで3×3の枠を1つ作ります。2チームに分かれて各チームがボールを3個ずつ持ち、縦に並んでスタート。フープ内に1個置いたらスタートラインまで戻り、次の子にタッチしましょう。タッチされた次の子は2個目のボールを置きにいく……という運動を繰り返します。

 縦・横・斜めのいずれかで、ボールを先に3個並べたチームが勝ちです。4回目以降はボールがないので、置いてある自チームのボールを移動させましょう。なお、チームでボールの色を揃えると分かりやすくてよいでしょう。

運動能力を向上させる理論も組み込まれている

 上記は、バルシューレにおけるほんの一例です。運動神経の向上が期待できるドイツ発祥の理論「コーディネーショントレーニング」も取り入れており、実に多様でおもしろいボール遊びが学べます。子どもだけでなく、大人でもやりたくなってしまうようなものばかり。これから、きっと国内でも広く普及していくことでしょう。

 もし近所でバルシューレが開催されることがあれば、運動嫌いの子でも好きになって帰ってくる可能性大です。チャンスがあれば、ぜひとも参加してみてください。

[プロフィール]
赤堀達也(あかほり・たつや)
1975年生まれ。静岡県出身。小中学校・大学でバスケを指導し、小・大で全国出場、公立中学で県Best4 に入るなどの実績を残す。最高は全国準優勝。選手育成は独創的理論による論理的指導で行い、新体力テストが最低水準校で県大会優勝、高校時代に日の目を見ない大学の選手で東海1部に昇格した。また幼児・高校の体育も行い、全年齢の子どもに携わる。現在は群馬医療福祉大学で教鞭を執り、幼児の体育・健康の授業や研究を行っている。また学校における働き方改革の部活動問題の解決に向け、社会体育クラブを設立・活動している。
[HP] https://mt-a.jimdo.com

<Text:赤堀達也/Photo:Getty Images>

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