インタビュー
2017年9月23日

「いやいやながら続けた書道だけど、今思えばとてもよかった」。埼玉西武ライオンズ山川穂高(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #2 (2/2)

そういえば水泳も習ってました。3年間くらいかな。すっかり忘れてた。結局、全部小さいときでやめちゃってるから。バタフライを習う前くらいでやめたんですけど、そこそこ泳げます。沖縄だと、休みの日は友だちとよく「海に行こう」ってチャリで泳ぎに行くんですよ。ゆっくり平泳ぎでいいんだったらずっと泳げますよ。泳ぐのはめっちゃ好きです。

毛筆で四文字を30分かけて書く、その集中力が今に生かされているかも

――沖縄民謡や三線などは。

高校の授業で習いました。でもそれはあまり興味がなかった。興味がないとノータッチ。指笛(沖縄指笛)くらいならできます。うまいかどうかはわかりませんが、歌は好きです。

――学習塾は行ってましたか。

塾、行ってました。中学校のとき、高校受験のために。行ってたんですけど、僕の場合はまったく意味なかったですね(笑)。

――今思えば「習っておけばよかった」とか、「本当は習いたかった」と思う習い事はありますか。

ないです。野球一筋。そういう意味で野球からは動かなかったですね。

――長く続けていた書道の経験が、サイン色紙を書く以外に野球に役立ったことはありますか。

僕はゆっくり時間をかけて書くタイプ。1枚の紙に4文字書くとしたら、30分くらいかけるんです。特にコンクールに出したり段位がかかっていたりという勝負のときは、正座をして姿勢を正して、一画、一画、ふぅって息をつくような感じ。一画目でダメ、失敗ということもあった。何回も何回もやり直す。ものすごい静かな空間で一人でグッと集中して。それが直接野球に関係あるかは自分でもわからないですけど、もしかしたら活きているかもしれないです。

後編:「もう野球をやめたい」という息子の一言に母が返した言葉は。埼玉西武ライオンズ山川穂高(後編)【子どもの頃こんな習い事してました #2】

[プロフィール]
山川穂高(やまかわ・ほたか)
1991年生まれ、沖縄県那覇市出身。沖縄県立中部商業高校では高校通算27本塁打を放つが甲子園出場経験はなし。富士大学に進学し、日米大学野球選手権やアジア野球選手権の日本代表に選ばれる。2013年ドラフト2位で埼玉西武ライオンズに入団。2017年8月、初の月間MVPを獲得。背番号33

<Text:安楽由紀子+アート・サプライ/Photo:玉井幹郎>

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