SKE48・須田亜香里＆惣田紗莉渚×バレエ 特別対談（後編）│アイドルと、スポーツと、青春と。#8 (2/3)

▲惣田紗莉渚さん

須田　そういう話を聞くと安心する。紗莉渚は昔から変わらないんだね（笑）。ただ、SKE48ってそういうところで成り立っている部分もあるよね。個々がどれだけ頑張れるかによって、そのほかのメンバーも頑張れる。

惣田　それぞれが目立とうとしてみんなで高め合えるのがSKE48のチームカラーですよね！

須田　もちろん、やりすぎて振り付けが変わって見えちゃうとかはダメだけどね（笑）。

バレエを通じて競争社会で生き抜く術を覚えた

——グループ内の熾烈な争いを勝ち上がってきた2人ですが、バレエで得た経験が活きていると思うことはありますか？

須田　そうですね。最近も渡辺麻友さんの卒業シングル『11月のアンクレット』のMVに出演させてもらったんですけれど、「バレエが踊れるから」という理由でソロシーンをいただいて。麻友さん以外でソロがあるのは私だけなんです。そうやって「バレエをやってきて良かった！」って思えることは日々たくさんありますね。

——なるほど。

須田　あと、バレエをやってた頃は居残り練習をするのが当たり前だったから、自主練習は誰よりもしている自信はあります。特に最初はダンス経験ゼロからのスタートだったので、結果を残すためにひたすら練習していましたね。

——惣田さんもドラフト5巡目指名から這い上がってきましたが、心がけていたことはあるのでしょうか？

惣田　他の人と同じことをしない。これはバレエの先生から教わったことなんですけれど、今でもずっと意識しています。例えば、握手会で毎回コスプレをやってみたりとか。

須田　ああ、覚えてる！　チャイナドレスとかナース服とか着てたよね。

惣田　当時はまだそういうことをしているメンバーがいなかったから、ファンの方の反響を伺いながら、いろんなことを工夫してやってました。

——心構えだけでなく、実際にバレエで鍛えた体や技を披露することもありますよね。例えば、須田さんは『関ジャニの仕分け∞』（テレビ朝日系）の「柔軟女王 No.1決定戦」という体の柔らかさを競う企画で一躍有名になりました。

須田　そうですね。もう３年以上前のことなんですけど、いまだに「あ、軟体の子だ」って言われますし。

惣田　それ、家で見てました。まだSKE48に入る前だったんですけど、すごくインパクトがある映像だったので覚えています。

——その他にも、SKE48の楽曲『孤独なバレリーナ』では、主役のひとりがバレエの衣装を着てソロで踊るパートもあります。あの部分は、未経験者だと難しいと思うのですが。