インタビュー
2018年12月29日

[ARCHIVES 2018]NGT48西村菜那子&“山の神”神野大地スペシャル対談(後編) (1/3)

 慌ただしい年末がそろそろ落ち着き、年が明けるといよいよやってくるのが「箱根駅伝」です。MELOSでは、2018年大会を目前にした昨年末、“駅伝に詳しすぎるアイドル”として知られるNGT48・西村菜那子さんと青山学院大学時代に3冠を達成し「三代目・山の神」として活躍した神野大地選手のスペシャル対談(前編、後編)をお届けしました。

 記事では前回大会(2018年大会)のことも多く触れていますが、箱根駅伝そのものに対する2人の愛情がたっぷり詰まった内容になっていることもあり、今年も改めてご紹介することにしました。以前に読んだことがある方も、まだ読んだことがない方も、ぜひ2人のトークから箱根駅伝の魅力に触れてみてください。
※記載されている情報、肩書、記録などは2017年12月当時のものです。

 出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝と続く大学3大駅伝。その中でも特に高い注目を集める箱根駅伝が、年明け早々の1月2日、3日にいよいよ開催されます。

 今季は、青山学院大学の2年連続3冠が期待されましたが、初戦となる出雲駅伝で東海大学に敗北。続く全日本大学駅伝でも神奈川大学に敗れ、残す目標は箱根駅伝4連覇のみとなりました。しかし、一筋縄ではいかないのがこのレース。毎年、数々のドラマを生み出しており、今年も何かが起こる予感しかありません。

 そんな箱根駅伝の開催が目前に迫る中、“見るスペシャリスト”と“走るスペシャリスト”をお招きした特別対談が実現しました。登場するのは、駅伝に詳しすぎるアイドルとして知られるNGT48研究生の西村菜那子さんと、青山学院大学の3冠達成を牽引し、「三代目山の神」として名を馳せた神野大地選手(コニカミノルタ所属)です。

 後編では、今年の出雲駅伝・全日本大学駅伝の振り返りや、箱根駅伝の結果予想などをしてもらいました。

▼前編はこちら

箱根駅伝はなぜ人々を魅了してやまないのか?NGT48研究生・西村菜那子&"山の神"神野大地スペシャル対談(前編) | 趣味×スポーツ『MELOS』

原監督の作戦は何がスゴい?

——青山学院大学の名物といえば、箱根での初優勝を果たした際の「わくわく大作戦」など、原晋監督が大会ごとに設定するキャッチフレーズがあります。チームの選手達はどう感じていたんですか?

神野:あれって僕らが3年のときに言い始めたんですよ。「わくわく大作戦」って。

西村:「エビフライ大作戦」なんかもありましたよね。

神野:そうそう(笑)。そういうよくわからないのもあるんです。ちなみに、僕が4年生のときは「ハッピー大作戦」。でも、最初はそこまで深い意味はなかったと思います。あそこで優勝したから期待されるようになっただけで。原監督は、駅伝全体を盛り上げたい気持ちの強い人だから、そういう意味では大成功ですよね。大会前になるとメディアから「次はどんな作戦なのか?」って必ず聞かれるようになったじゃないですか。それで記者会見の翌日には、どの新聞にもそれが載る。すごいですよ。チームの中で聞いていた感想としては、「ああ、何か変なこと言ってるな」という感じでしたけど(笑)。

西村:私、原監督と対談したときに「君は『ときめき大作戦』で行け!」ってキャチフレーズをつけてもらったんです。新潟は鳥のトキが有名なので、そこにもかかっているのかなって思うんですけど、ちょっと恥ずかしいからどうしようか迷っていて。

神野:良いじゃないですか。原監督に命名されたって説明すれば、いつもの「〇〇作戦」とかけてるんだっていうのがわかりますし。どんどん使っていきましょうよ!

今季の出雲&全日本を振り返る!

——そんな原監督率いる青山学院大学は、2年連続で3冠を狙っていたわけですが、出雲と全日本で優勝を逃しました。それぞれ東海大学、神奈川大学が制しましたが、二人はどのように見ていましたか?

西村:とにかく神奈川大学の鈴木健吾選手がすごかったですね。

神野:鈴木選手の存在は大きいですよ。

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