APFフィジーク初代王者・竹下竜陛選手に聞く、大会優勝のために行った食事戦略&トレーニング (1/3)
APF(Asia Physique Federation)。国内フィットネスイベントの運営組織で、メンズフィジークやビキニモデルなど多くのコンテストを全国開催しています。
APFは特定のジムや団体に所属していなくても出場可能で、キッズやファミリー向けのカテゴリーもあるなど、ボディコンテスト初心者も挑戦しやすい雰囲気ですが、出場選手たちの仕上がった体を見て分かるように、しっかりと戦略を持って体づくりを行う必要があります。
今回は、APF フィジーク初代王者でありVALX GYMトレーナーの竹下竜陛さんにインタビューを行い、大会優勝のために行ったトレーニングと食事戦略などを伺いました。
竹下さんは2021年から多くのメンズフィジーク大会で優勝を果たしており、2022年APF JAPAN CLASSIC フィジークモデルオーバーオールでは初代日本王者を獲得、その後もAPFフィジークモデルでoverall優勝という経歴の持ち主。
これから大会優勝を狙う人、ボディコンテスト出場を目指しているトレーニーはぜひご一読を!
──ボディメイクにはトレーニングだけでなく食事も大切ですが、大会優勝を狙うためにどんな食事戦略を行いましたか?
竹下さん:選手によって変わるとは思いますが、僕は増量期も減量期も、基本的に食事の内容は変わらないです。
増量期というと、脂質も多めに摂るなどダーティー(大雑把)な食事で体を大きくしてから減量期にメリハリをつけて絞りきるという状態ですが、僕は常にコンディションが良い状態で、トレーニングも高いレベルを維持したいので、ローファット(低脂質)だったり、時にはローカーボ(低糖質)を意識しています。
ローファットの場合、脂質が総摂取カロリーの20%を切るくらいでしょうか。ローカーボのときは、総摂取カロリーの40~45%にしています。
──1日の具体的な食事内容を教えてください。
竹下さん:増量期でも減量期でも、主食は玄米、もしくはさつまいもです。トレーニング前はバナナ、タンパク質は鶏むね肉。これらは年中食べています。
──「食べたい欲」のコントロールに苦労している人も多いですが、竹下さんの場合、食事管理でもっともキツかったこととは。またどのようにして対処したのでしょうか。
竹下さん:最近は慣れてきましたが、僕も人間なので、味の濃いものが食べたいときはあります。
コンテスト後が一番、食欲が増してしまうんですよ。体が枯渇した状態でステージに立って、終わった直後は空腹になってしまうので、そこで甘いものや辛いもの、味気のあるものが食べたくなります。でも、抑えています。
年中コンテストに出ているので、増量期であっても体脂肪は上がらないようにキープしています。
──意志の力で食欲を我慢しているのですか?
竹下さん:意志の力もそうですが、やっぱり目標がないと、こういうことを続けるのは至難の技なんじゃないかなって思いますね。目標があるから頑張れる。ただ「食べない!」じゃなくて、このためにやりきろう、目標のために頑張ろうって、そういう風に考えて乗り切っています。
目標がないと、その時々はできるかもしれないですけど、継続して何年もという長い目で見ると、なかなか難しいのかなと思いますね。