ヘルス&メンタル
2025年3月13日

「大人の発達障害(ASD)男性」の恋愛傾向とは。よくあるトラブル事例と対処法 (3/4)

一度断られたらしつこくしない

ASDの人は、白黒思考(極端な考え方)を持ちやすい傾向があり、「一度好意を抱いたら簡単には諦められない」というケースが少なくありません。

しかし恋愛では「断られたら理由を深掘りせず受け入れる」ことが大切です。

チェックポイント

「一度ダメなら無理」と理解する(相手の気持ちを尊重する)
相手の気持ちを変えようとしない
「嫌われる前に引く」勇気を持つ(無理なアプローチは逆効果)

NG例
「なんでダメなの?」(理由を聞きすぎると負担になる)
「友達からでもいいから!」(断られた後に粘るのは逆効果)
(後日に)「この前は告白してごめんね」(謝罪をされても対応に困る、謝罪を通じて再接触を試みていると勘違いされかねない)

OK例
「わかった、ありがとう」(あっさり受け入れる方が好印象)
「そっか、気持ちを教えてくれてありがとう」(相手に負担をかけない対応)
「気持ちを伝えたかった、ごめんね。聞いてくれてありがとう」(その場で伝える)

行動面でも自制が必要なときもあります。

付き合えないけれど傍にいたい、見ていたいという一途な気持ちだけを優先させてしまった結果、偶然を装って待ち伏せをする、相手の視界に入ろうと近くにいるなどの行動を繰り返してしまうことも。

回数が重なるとセクハラやストーカーとみなされる危険性もあるので注意が必要です。

「会話のバランス」を意識する

ASDの人は、好きな話題になると一方的に話しすぎてしまうことがあります。

しかし、相手との距離を縮めるには「話す」だけでなく「聞く」ことも大切であり、社会心理学の研究では「会話の双方向性」が親密な関係を築くために重要であることが示されています。

チェックポイント

相手が興味のある話題も意識する
長すぎる説明は避ける(興味がないと飽きられる)
相手のリアクションを確認しながら話す(退屈そうなら話題を変える)

NG例
「この作品、○○で、○○があって、○○の○○だから○○で……(話が整理されておらず長い)」
「俺はこう思うんだけど、○○なんだよね。でさ……(自分の好きな話だけを続け、話す隙を与えない)」

OK例
「この前話してた作品、○○○○なんだよ」(一気に話さず、結論や一番話したいことを先に言い、会話を一旦終わらせる)
「○○さんはどんな映画が好き?」(相手の話を聞く姿勢を持つ)

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