
ヘルス&メンタル
2025年3月13日
「大人の発達障害(ASD)男性」の恋愛傾向とは。よくあるトラブル事例と対処法 (4/4)
正論よりも「相手の気持ち」を大事にする
ASDの人は「理論的正しさ」を重視しすぎることがあります。しかし、とくに恋愛では「共感」が重要であることが研究でも示されています。
チェックポイント
• 意見を押しつけない(「俺の考えが正しい」と言いすぎない)
• 相手の感情を大事にする(正論よりも気持ちを尊重する)
• 「察する」ことが苦手なら、相手に確認する
NG例
「それって間違ってるよ。普通はこうだよね?」(正論でも上から目線だと嫌われる)
「そんなに怒ることじゃないでしょ?」(相手の気持ちを否定すると冷たい印象に)OK例
「そうだったんだね。どうしてそう思ったの?」(相手の「感情」を否定しない)
「ちょっとわからなかったんだけど、どういう意味?」(共感的に確認する)
こんなに注意ポイントがあるのかと感じた人もいるかもしれません。
無理に「普通」を目指すのではなく、「相手はどう感じているのか、一方通行になっていないか」を意識するだけでも、恋愛がうまくいきやすくなります。
後半は、ASDの特性を持つ男性からのアプローチを断るコツと、恋愛関係になったときの注意点についてお届けします。
監修者プロフィール
清水 聖童先生
精神科専門医・医療法人社団燈心会ライトメンタルクリニック理事長。心理療法、生活習慣、栄養学など幅広い知識を背景とした精神予防医学を専門とし、病前から介入する精神医療を模索したクリニック「ライトメンタルクリニック」を立ち上げる。メンタルヘルスに関する記事監修や講演、取材対応も積極的に行い、専門的な知見を広く発信している。
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