インタビュー
2018年7月23日

情けが通用しない山で手に入れた覚悟。“冒険家弁護士”福永活也さんが語る登山(後編) (3/3)

登山は弁護士業務にメリットはない。でも……

――ここからは「福永活也という生き方」についてお伺いします。なぜ弁護士である福永さんが7大陸最高峰制覇を目指しているのでしょうか?

おもしろいから、の一言ですね。自分が弁護士であることの前に、一人の人間ですよね。それを、わざわざ弁護士という枠にはめて考えてしまうと、弁護士なのにどうして?という狭い発想になってしまいます。一人の人間として、面白そうと思ったこと、楽しそうと思ったことに、1日1日挑戦しているだけですね。

――登山という趣味は、弁護士という職業にどのような影響を与えていますか?

多分、メリットは特にないんじゃないでしょうか。ネットも電話もあまり繋がらないし、急を要する案件は受けられないし、弁護士としての宣伝にもならないし。でも、弁護士という職業に何かを還元したくてやっているわけではないですし、自分がしている複数の活動にそれぞれ関連性なんてなくていいと思っています。

――では、登山が生き方に与える影響とは?

山を経験してから、人生観とか「生」、自分に与えられた時間や体に対する“覚悟”をこれまで以上に強く持つようになった気がします。ビジネスにおいても今まで以上に責任感を強く持って向き合えるようになったと思います。

――なるほど。とても勉強になりました。ありがとうございました!

ありがとうございました。

[プロフィール]
福永活也(ふくなが・かつや)
1980年11月12日生まれ、三重県出身。ワタナベエンターテインメントグループ所属。大学卒業後、一般企業に就職するも2か月で退社。2年間フリーターとしてフラフラした生活をしていたが、父の死をきっかけに一念発起し弁護士を目指す。27歳で司法試験合格。2014年に福永法律事務所を設立。2017年4月「JAPAN MENSA」の会員に。レストラン「Si」、モデル事務所「Apas」、人狼ゲーム店舗「VR人狼渋谷」などの経営にも携わるなど多方面で活躍。
【公式Instagram】https://www.instagram.com/fukunagakatsuya/
【公式Twitter】https://twitter.com/fukunagakatsuya

<Text:酒井美絵子(H14)/Photo:菊池貴裕>

1 2 3