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ライフスタイル
2018年8月22日

軽量で吸水性が高く、即乾性。UVカットもできる「スポーツ手ぬぐい」って? (3/3)

アウトドア&スポーツにおける「スポーツ手ぬぐい」のメリット

 アウトドアやスポーツシーンで、「スポーツ手ぬぐい」はどのような目的で利用されるでしょうか。おそらく汗を拭くこと、そして頭や首などに巻くといった利用法がイメージしやすいでしょう。前者において、手ぬぐいは高い吸水性を持ちます。しかも乾きやすいため、汗を吸って重くなるということも少ないでしょう。薄くて軽いので持ち運びも便利。バッグやポケットに入れておき、サッと取り出して利用できます。

 では、後者はどうでしょうか。頭部であれば、やはり帽子やキャップが主流です。それらのほとんどには、紫外線カットの機能が備わっています。これに対して「スポーツ手ぬぐい」は、素材こそ工夫されているものの生地であることに変わりありません。紫外線カットの加工も施されていないのです。しかし実はこの点においても、森野さんのお話から「スポーツ手ぬぐい」がアウトドアやスポーツに適するアイテムであるという確証が得られました。

「スポーツ手ぬぐいを頭や首などに巻く際には、生地を折って二重にすることが多いと思います。そのため、実際に二重にした状態で、どれだけ紫外線がカットできるか計測しました。すると加工など一切行っていないにもかかわらず、紫外線遮蔽率は96%、UPF(紫外線保護係数)は25という結果が得られたんです。ちょっと驚きですよね。これは、紫外線をカットできるといって問題ない数値。しかし、どんな手ぬぐいでも同じ結果が得られるわけではありません。そこは、さすが日本製というところ。生地の目が詰まっているからこそ、加工不要で紫外線がカットできるんです」

 吸水性や軽量性、速乾性などに加え、紫外線カットの効果まで得られる「スポーツ手ぬぐい」。まさにアウトドアやスポーツシーンに適したアイテムといえるでしょう。薬品等での加工がされていないため、肌の敏感な方でも安心して利用できます。

 また、「スポーツ手ぬぐい」は柄やカラーバリエーションがとても豊富。購入の際、どれにしようか悩んでしまう方は多いはずです。複数持っておけば、その日の気分や服などに合わせて使い分けができるので、アウトドアやスポーツの楽しみがまた1つ増えるのではないでしょうか。オーダーメイドでのオリジナル対応も可能なので、仲間とお揃いにするのもオススメです。

 森野さんは今後の展望について、最後にこう語ってくれました。

「今は、とにかく知ってもらうこと。アウトドアやスポーツを愛する人たちを、今よりちょっとだけ快適にしたい。そして将来、街中で使っている人を目にするようになりたいですね。同時に、これからも地場産業の持続的発展に貢献していきたいと思っています」

 伝統を守りながら“進化”した手ぬぐい。新規ユーザーにも親しみやすいアイテムとなっています。実際に触れさせてもらい、私も運動する際にぜひ使いたいと思いました。

・CHAORASブランドサイト
http://chaoras.jp/
・株式会社スタジオ・ワット

http://st-watt.jp/

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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