フィットネス
2018年9月20日

完走率50%以下のウルトラマラソン!「第2回みやぎ湯めぐりウルトラ遠足」大会レポ (2/2)

釜房ダムを通ってゴールの秋保ワイナリーに到着

 遠刈田温泉を通過すれば、あとは残りフルマラソンほどの距離。引き続き天気は不安定ですが、それゆえに晴天とは違った景色を楽しめます。川に霧がかった様子はなんとも幻想的で、ついシャッターを押してしまいました。

 こちらの釜房ダムは昨年と違う迂回コース。ちょうど昨年とは、ダムをはさんで反対側を遠回りする形です。そのため、昨年とはまた違った景色が見られます。すでに周囲は暗くなり始めていましたが、重厚感のあるダムはすぐ目に飛び込みました。ここまでくれば、あとはゴールまでカウントダウン! です。

 そして暗闇の中、ゴールの「秋保ワイナリー」に到着。長い道のりでしたが、大勢のスタッフやランナーが待っていてくれました。この“みんなで盛り上げよう”という雰囲気も、本大会ならではといえるすばらしさではないでしょうか。

おいしかったエイド食セレクション

 本大会では、各エイドでいろいろなご当地の食べ物が提供されています。最後にその中から、個人的においしかった4つのものをご紹介させてください。

◆不思議なたまご とろけるクッキー

 こちらは「不思議なたまご とろけるクッキー」(たまご舎)。クッキーとチョコレートの間のような、しっとり柔らかな食感です。これまでにない味わいで、一口食べたら虜になってしまいました。

◆白石温麺

野菜とキノコがたくさん入った「白石温麺」。七味唐辛子を少し振りかければ、体の中から温まります。雨に濡れた状態で歩いたり止まったりと体が冷えていたので、この温かさがありがたく感じたランナーは多かったことでしょう。

◆蔵王のたまごぷりん

 プリンというより、クリームのようにトロっとした「蔵王のたまごぷりん」。90km手前で頂きましたが、ラストスパートに向けてパワー補給になりました。

◆カレーラーメン

 レース中ではありませんが、こちらゴール地点で提供されていたカレーラーメン。ただでさえ115km走って空腹なところに、刺激的な辛さは最高です。具も豊富で、ランナーの気持ちを考えてくれているな……と感じた一品でした。

 第2回目となった本大会、なんと完走率は50%を下回ったとのこと。しかし皆さん、それぞれの全力を尽くせたのではないでしょうか。たとえリタイアとなっても、温泉に入らせてくれるのがうれしいポイント。来年はどんな大会になるのか、今から待ち遠しくなります。気になるランナーの方は、ぜひ公式ホームページから情報をチェックしてみてください!

・みやぎ湯めぐりウルトラ遠足
http://yumeguri.org/

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。4児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>

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