2018年11月8日

神社、アート、そしてネコ。四国・男木島を走ってきた│島ランへGO #7 (1/2)

 猫好きな方はご存知かもしれませんが、日本にはいくつもの“猫島”が存在します。今回はその1つとして知られる、香川県の「男木島(おぎじま)」を訪れました。男木島では、以前に島内すべての猫を対象として不妊手術を実施。しかし、現在も多くの猫が島民と共存しています。走りながら、たまに猫と戯れて癒される。そんな島ランに興味のある方は、ぜひご覧ください。

男木島灯台から山の中へ

 男木島は高松港からフェリーで約40km。港にある芸術的な建物は、待合所を兼ねた「男木交流館」です。瀬戸内では3年に1度「瀬戸内国際芸術祭」が開催されており、ここ男木島も開催地の1つ。そのため、島内には開催年以外でも、アーティスティックなスポットが点在しています。

 走る準備を整えて、ふと周りを見ると、道のど真ん中で休んでいる猫を発見! これは幸先のいいスタートです。きっと走っている間にも、たくさんの猫と出会えることでしょう。期待に胸を躍らせつつ、まずは男木島灯台を目指して走り始めます。

 集落を抜けて灯台へ向かいますが、いきなりビックリするような坂道です。走り慣れていない方は、早くも歩いてしまうかもしれません。先は長いので、無理せず進みましょう。

 ほどなくしてひと気のない場所へ。道は整備されていますが、森の中を走っているような感覚です。大自然を満喫しながら走っていると、途中で何人か観光客らしき方々とすれ違いました。おそらく、これから目指す灯台へ歩いて行ってきたのでしょう。

 港から約2kmで到着するのが、こちらの男木島灯台。歴史を感じさせる佇まいです。後ろには海が広がり、近くにはバーベキューやキャンプファイヤーのできる設備もありました。

山へと続く道が……

 多くの観光客は灯台から折り返して戻るようですが、なにやら山へと続く道がありました。

 この道を進むと、自然の作り出したスポット「ジイの穴」「タンク岩」などがあります。ちなみに「ジイの穴」は、桃太郎に退治された鬼が逃げ込んだ場所なのだとか。お時間のある方は、せっかくなので走りがてら立ち寄ってみてください。

 山道には階段も設けられており、しっかり整備されているので走りやすいでしょう。ただし階段は木なので、雨の後など濡れている際は滑らないよう注意してください。また、たまに歩いて回っている観光客がいるので、譲り合って通りましょう。

 たまには振り返ってみるのもいいですね。思いがけず絶景に出会えるかもしれません。どこまでも広がる海を眺めていると、疲れなんて一気に吹き飛んでしまいます。

 ちなみに、「ジイの穴」はこちら。まさに岩穴といった雰囲気で、中は大きな空洞になっています。

 たしかに、これなら鬼も入れるかもしれません。中に入ることは可能ですが、足場が悪いので転倒などに気をつけてください。

 山道は、やがて最初に灯台へ向けて走った道と繋がります。あとは道を戻って港へ。ここまでは周辺に人が住んでいないため、猫には出会えませんでした。やはり、猫たちは集落にいるのでしょう。

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