インタビュー
2018年12月14日

まねきケチャ・深瀬美桜「目立ちたくないから、器械体操をやっていたことは隠していた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#16 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第16回に登場するのは、“萌え”を超えた“福“を届けるアイドルグループ・まねきケチャの深瀬美桜さんです。高い身体能力を持つ彼女、2018年9月に日本武道館で開催されたライブでは、見事なアクロバットで身体能力の高さを披露する一方、バラード曲ではしなやかな身のこなしで観客を魅了しました。これらの能力は、4歳から11年続けた器械体操で培ったものだそうです。

 前編では、器械体操を始めたきっかけや小学校時代の思い出について語ってもらいました。

母のすすめで始めた器械体操

——深瀬さんが器械体操を始めたきっかけを教えてください。

自分ではあんまり覚えてないんですけど、4歳のときに母のすすめで器械体操クラブを見学して、そのときに「やりたい」と私が言ったみたいです。最初は幼児コースの柔軟体操やでんぐり返し、跳び箱や鉄棒から始まって。小学生になってからは、技ができるようになるのが楽しくて、向上心が出てきたのを覚えています。

——クラブの練習は週に何回あったのですか?

幼稚園の頃は週に1回、小学校の低学年のときは2回、高学年になってからは4回ほど通っていました。学校が終わったら家に帰って、ちょっと宿題をやったら体操に行くので、友だちと遊ぶ時間はそんなになかった気がします。日曜日くらいでしたね、「今日は休みだ!」って思えたのは。

——ちなみに休みの日は何を?

ずっと家にいましたね。体操の練習で疲れてたので外に出たくなくて(笑)。学校の休み時間も、教室で休んでいました。走ったりとか単純な運動は得意なんですけど、球技がダメだったので。

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