まねきケチャ・深瀬美桜「自分のやりたいことだから、器械体操もアイドルも続けられる」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#16 (1/3)
スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。
第16回に登場するのは、“萌え”を超えた“福“を届けるアイドルグループ・まねきケチャの深瀬美桜さんです。高い身体能力を持つ彼女、2018年9月に日本武道館で開催されたライブでは、見事なアクロバットで身体能力の高さを披露する一方、バラード曲ではしなやかな身のこなしで観客を魅了しました。これらの能力は、4歳から11年続けた器械体操で培ったものだそうです。
後編では、中学時代の思い出と、体操の経験がアイドルの活動に活きていると感じるポイントについて聞きました。
あと一歩のところで関東大会に行けなくて悔しかった
——中学でも体操を続けたんですね。
そうですね。体操部がある学校を選んで、クラブも続けました。
——大会でいちばん成績が良かったのはいつですか?
中学3年生のときに県大会で3位になりました。でも、関東大会にいけるのが2位までだったので、悔しい気持ちのほうが大きかったです。
——惜しかったんですね。
器械体操の大会は団体戦なんですけれど、全員が4種目(鉄棒、平均台、床、跳馬)すべてに出場して、そのときに個人の成績も順位が出るんです。当時、個人としては8位だったので、それも悔しかったですね。
——当時はどの種目が得意でしたか?
床の演技が好きでしたね。私ができるなかでいちばん難易度が高かったのが「一回ひねり」という技なんですが、しっかり着地するのが難しいんですよ。だから、感覚を掴むまではトランポリンで練習して、ひねる動きを体に覚えさせてから床でもできるようにしていきました。
——その練習が、ステージでも披露するアクロバットにつながっているんですね。
はい。武道館でやったライブでは、ソロ曲をいただいて、転回という前方に回転する技をやりました。たくさんの方から「すごい!」って言ってもらえたのがうれしかったです。体操をやってたことが活かせてよかったなって思いました。次に大きいライブがあるときには、バク転もできるようにしたいですね。こっそり練習してきます(笑)。