まねきケチャ・深瀬美桜「自分のやりたいことだから、器械体操もアイドルも続けられる」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#16 (3/3)
——それはどうして?
1回休んだだけでも次の練習に影響するってわかっていたので。特に高学年になってからは、休めないって気持ちが強かったです。
——その姿勢は、アイドルになってからも活きてそうですね。
そうですね。まねきケチャに入ったとき、1ヶ月後に大きなワンマンライブが決まっていて。そこで歌詞と振り付け、フォーメーションを20曲一気に覚えなきゃいけなかったんですよ。でも、少しでも多くのステージに出たかったから頑張って覚えました。こうした努力ができるのも、器械体操のときと同じで自分がやりたいと思うからなんですけれど。
——負けず嫌いな気持ちは、いまもあるのでしょうか。
ありますね。でも、誰かと競うというより、自分の気持ちと戦っている感じです。パフォーマンスをどれだけよくできるかをいまは考えていて。
——どのようなことを考えているのでしょうか?
ダンスは器械体操と同じで、1度できるようになれば曲に合わせて体が勝手に踊ってくれるような感じなんですけど、歌はまだ自信がないからもっと練習しないといけないなと思っています。
——もともとは引っ込み思案だったのに、ステージで恥ずかしい気持ちはないんでしょうか?
私、スイッチが入ると普段の自分じゃなくなる感覚があるんですよね。だから、歌ったり、踊ったり、演技したりするのはすごく楽しいです。でも、しゃべるのが苦手なのでMCの時間はまだ恥ずかしい気持ちもあります(笑)。もっと力をつけるために、トークイベントにも積極的に出て行きたいです。
[プロフィール]
深瀬美桜(ふかせ・みお)/まねきケチャ
2000年3月30日生まれ、茨城県出身。2017年12月にまねきケチャへ加入、その発表からわずか1日で「かわいすぎる」と話題になり、Twitterのフォロワーが1万人を超えた。器械体操で鍛えた身体能力と表現力を活かしたダンス、アクロバットを披露する。
<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:山本華>