インタビュー
2019年2月13日

バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI・恋汐りんご「剣道を通じて体力と精神の両方が鍛えられました」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#18 (3/3)

ライブで頑張れるのは、剣道で辛い稽古を経験していたから

――剣道を経験したことで、現在の活動に活きていると思うことはありますか?

たくさんあります。まず、体力と精神力、両方が鍛えられたと思います。剣道をやっていたときがいちばん辛かったので、それに比べたらと考えるといろんなことを頑張れますね。剣道の「掛かり稽古」では、どんなに息が切れて体が辛くても、打ちにいかなきゃいけないんです。それはライブに似てるなって。歌って踊って息が続かなかったり、足がもつれて転びそうになったりしても、なんとか踏ん張らないといけない。辛くても、つま先までしっかりと伸ばす、声がぶれないように歌うとか、最後まで細かい部分を意識してパフォーマンスしているんです。これができるのは、剣道をやってたことが活きていると思います。

――忍耐力が身についたんですね。

あと、しおはすごく負けず嫌いなんですけど、どれだけ勝利にこだわっても勝てないときがあります。そういうとき、ダメなりにどうするべきかを考える。これを続けてきたことは、剣道以外でも活きるんじゃないかと思うんです。それに剣道の形は、武士が活きるか死ぬかの戦いをしてきた流れの現れなんですね。形の一つひとつに、刀を使って命のやり取りをしてきた気持ちの動きやいろんな経緯がある。そういうことを知れたので、いまアイドルとして踊るときにも、振り付けの意味を考えたり、いろんなことに思いを巡らせるようになりました。

――ライブのMCではふんわりしたイメージの恋汐さんですが、曲が始まるとキレのある動きをしています。その裏には、こんな想いがあったんですね。

「ステージでは普段と雰囲気が違うね」と言われることもあります。もしかしたら、剣道をやってたときもそうだったかも。試合が始まると、顔つきも変わってたかもしれないですね。いまもステージに上がるとしゃんとするするから。

――では、最後に今年の目標を教えてください。

個人的な目標としては、個剣道で鍛えた肺活量と声量を活かして、声優業の仕事を増やしていきたいです。

[プロフィール]
恋汐りんご(こいしお・りんご)/バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
6月16日生まれ、群馬県出身。愛称は「しおりん」で口癖は「はわー(U ‘ᴗ’ U)」。2013年、「バンドじゃないもん!」(当時)に加入、担当カラーは恋するりんごいろ(赤色)。また、アニメソングや電波ソングを中心に選曲するDJとしても活動している。剣道のほかに裁縫も得意で、ハンドメイドのブランドを手がけた経験を持つ。
【バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI公式サイト】https://banmon.jp/
【Twitterアカウント】@sioringogo

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:玉村敬太>

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