インタビュー
2018年11月19日

体操、バレエ、ダンス。すべてはフィギュアスケートのためでした。プロフィギュアスケーター村上佳菜子(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #18 (1/3)

 スポーツ界の第一線で活躍していたアスリートに、幼少期の習い事について訊く連載。自身の経験を振り返っていただき、当時の習い事がどのようにその後のプレーに活かされたか、今の自分にどう影響しているかを伺います。

 第18回は、2014年ソチ冬季五輪代表で現在はプロフィギュアスケーターの村上佳菜子さん。3歳からスケートを始めた村上さんは、登校前も放課後もスケート。その合間に、スケートのレベルアップを目的としたさまざまな習い事をし、大忙しの毎日を過ごしてきました。「私にはスケートしかない」。そう思っていたという村上さん。どんな子ども時代だったのでしょうか。

気づいたらいつの間にか氷の上にいました

――子どものころの習い事を教えてください。

体を動かすものをいっぱい習っていました。体操、バレエと、ダンスは一通り全部。タップダンス、ジャズダンス、ヒップホップ、ブレイクダンス……すべてスケートに必要な筋力や表現力をつけるために習ってきました。

体操は通っていた幼稚園の課外レッスンから始めて、小学2年生のときにちゃんと体操教室に入って4年生まで。選手コースのテストに受かったところでやめました。同じ教室には寺本明日香ちゃん(体操選手・2016年リオ五輪代表)もいたんですよ。

バレエは幼稚園から引退する直前まで続けていました。ダンスは中学までですね。勉強系の習い事はしていません。幼稚園のときにやはり課外レッスンで、英語を少しというくらいです。

――スケートを始めたきっかけは?

6歳年上の姉が家の近くのスケートリンクでスケートを習い始めて、私はその送り迎えをする親にベビーカーで連れていかれていて、気づいたら氷の上にいたという感じです。はじめのころは週に1回、日曜日に父と滑っていて、そこからどんどん増えていって、リンクに行くことが習慣になりました。お風呂に入るのと同じ感覚です。滑らないとなんとなく気持ち悪いなと思うような……。

本格的なスイッチが入ったのは小学3年生のころですね。強化合宿に参加し海外に派遣してもらって、「自分は選手なんだ」と小学生ながらに感じて。そのとき、現地の大会に出場して初めて優勝したんです。それがうれしくて。

――そのころは毎日練習していたのですか。

氷の上にいられるときはできるだけずっと氷の上にいました。朝滑って学校に行って、帰ってきたら夜まで滑って。中学生のころで毎日6~8時間は滑っていました。スケートの練習が終わったらダンススタジオに行って夜中の12時近くまで練習。寝るためだけに家に帰る毎日です。小さいころはどれだけ滑っても動いても、寝れば次の日は元気なんですよね。

大変になってきたのは、成長してから。女性特有の体の変化によって、いつも元気というわけにいかなくなって苦労しました。がむしゃらに練習することしか知らなかったので、それができなくなったことに心も体もついていかないような状況です。

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