インタビュー
2020年5月26日

アップアップガールズ(2)鍛治島彩「万年補欠だったけど、バスケから多くのことを学んだ」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#29 (3/3)

心が折れかけたときに救ってくれた顧問の先生

――期待されていただけに、これまでとは違うつらさもありそうです。

今まで、お姉ちゃんと比較してなにもできなかったので、期待されたことがなかったんですよ。だから、挽回するチャンスだったのに30秒で終わって、「あ、もとの自分に戻った」ってすごく落ち込みました。

このときも、まだ諦めたくないと思って練習を続けてたんですけど、一時期、やっぱり自分なんかがやっても意味ないのかなって心が折れかけたことがあったんです。そのときになんとか踏みとどまれたのは、2年生と3年生のときに担任でもあった顧問の先生のおかげでした。

下手くそな私を見放さないで厳しく指導してくれて。ポジション別の練習でも、ミニバスのときはどこにも入れてもらえなかったけど、先生は「鍛治島はポイントガードをやれ」と。はじめてポジションをもらって、レギュラーに混ざって練習できたんです。しかも、3年生の最後の試合ではじめてユニフォームをもらうことができました。

――それはすごいですね。

それでも試合には出れなかったんですけどね(笑)。「ユニフォームを着た写真が1枚もないのはちょっとね」って。理由は微妙だったけど、その気持ちはうれしかったですね。今アイドルをやれているのは、その先生の教えがあったからだと思っています。とても尊敬している、私の恩師です。

後編:アップアップガールズ(2)鍛治島彩「バスケの顧問の先生が私の活きる道を示してくれた」(後編)

[プロフィール]
鍛治島彩(かじしま・あや)/アップアップガールズ(2)
1999年7月21日、千葉県生まれ。アップアップガールズ(仮)の妹分として、2017年に結成。特技は8年間続けたバスケットボールと、楽譜を見ないで即興でも吹ける鼻リコーダー。憧れているアイドルは、NMB48の上西恵、モーニング娘。の亀井絵里、こぶしファクトリー。

【公式Twitter】@uug2_kajishima
【公式ブログ】https://ameblo.jp/upupgirls2ki/

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:石垣星児>

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