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「近所に金メダリストが引っ越して来たら……」。小林まこと先生が語る『JJM 女子柔道部物語』が生まれた奇跡(後編)【熱血!スポーツ漫画制作秘話 #1】 (1/3)

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 スポーツ漫画が描かれた制作秘話を探る本連載。実際に作者にご登場いただき、名シーンが生まれた舞台裏やあのキャラクターが生まれたきっかけをお訊きします。

 前編に引き続いて後編は、小林まこと先生に現在イブニングで連載中の『JJM 女子柔道部物語』についてお話を伺いました。途中、スペシャルゲストも乱入(?)します。

「騙されたー!チャンチャン♪」で終わるはずだった!? 小林まこと先生が語る『柔道部物語』で描きたかったこと(前編)【熱血!スポーツ漫画制作秘話 #1】 | 趣味×スポーツ『MELOS』

金メダリストからのメッセージ

--『柔道部物語』終了から20年以上の時を経て、『JJM 女子柔道部物語』が始まりました。2014年に『瞼の母』をもって引退されていた小林先生がなぜこの作品で復帰するに至ったのでしょうか?

『瞼の母』が終わった翌日からは音楽活動に励んで、完全なる引退生活を送っていたんですよ。1年半でCDを3枚作りましたからね(笑)。そのバンドの練習スケジュールのやりとりのためにFacebookを始めたんです。そうしたらある日そこに恵本裕子という女性からメッセージがきたんですよ。「こんにちは。『柔道部物語』読んでました」って、ここまでは他の人と同じだったんですけど、その後に続いて「おかげで、アトランタで金メダルが取れました!」って書いてあって(笑)。

▲『JJM 女子柔道部物語』

--まさかのアトランタ五輪女子柔道61kg級の金メダリストであり、日本女子柔道史上初の金メダリストである恵本裕子さんからのメッセージだったわけですね。

それで繋がったんだけど、恵本さんのタイムラインを見たら投稿がおもしろくて。この人はおもしろい人だなと思ってたけど、ある日の投稿でどう見ても近所の見覚えある風景が写ってて、これは住んでいるところも近いぞ、と。そしたら近所どころじゃなく、信号渡ってすぐだった(笑)。それでお茶でもしましょうってことになったんです。

--最初は完全に近所付き合いだったんですね。

で、初めましてでこっちも緊張していて、とりあえず柔道の話をと思って聞くんですけど、柔道の話になると恵本さんからまったく返ってこないんですよ(笑)。それで向こうは漫画の話しかしないんですけど、俺はもう漫画家を引退してミュージシャンだったので、まったく漫画に興味がないんですよ(笑)。

--話がまったく噛み合わない(笑)。

そこからちょくちょく交流が増えてくると、同じ場所に恵本さんの元コーチ、北田(旧姓:持田)典子さんなんかも来るようになって仲良くなって。そうするとやっぱり柔道の話も出て来るようになって、それを聞くたびにとにかくおもしろいんですよ。なんでこんなおもしろい話に誰も気づいてないんだろうって思うようになったんです。そして決定的だったのが、漫画の冒頭にもあった、1995年の世界選手権ですね。あの11秒で負けたのを見て、我慢できなくなりました。ただ、俺も引退して本当に描く気はなかったので、原案:恵本裕子、脚本:小林まことで他の人に漫画を描いてもらうっていう形で話をしたんです。

「おもしろい話は残さないといけないし、俺の使命だなと思って」

--と。ここで恵本さんと北田さんが取材現場にいらっしゃったので(笑)、ここからは恵本さんたちも交えてお話を伺えればと思います。漫画化の話を聞いたとき、恵本さんはどんな印象を持ちましたか?

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