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2024年9月1日

体ガッチガチのアラフォーがなぜヨガインストラクターに!?|【新連載】インド好きヨガ講師・本田雄介のヨガトーク (1/2)

こんにちは。ヨガインストラクター・ヨガ講師の本田雄介と申します。

私は現在、YMCメディカルトレーナーズスクールというところに所属しています。ヨガやピラティスのインストラクター、整体師、ベビーやアロマのセラピストなど、各種養成コースの運営を行う総合スクールです。

私の担当は主にヨガ部門であり、ヨガインストラクターを目指す人への授業、レッスンを行うことが業務です。実はこの仕事に就いたのは約5年前。それまではまったくヨガをしたこともなければ、興味もなかったといっていいでしょう。そんな私がなぜヨガ講師になったのか……?

自己紹介から、この連載を始めていきたいと思います。

40歳を目前にヨガインストラクターに

現在の仕事に就く前は、アパレル業界で働いていました。転職経験も一度あり、2社目で3年ほど勤めたのち、退職~休職期間を経て、現在の会社に入社しています。退職のきっかけは、何のために働いているのかが分からなくなったことです。

プライベートや人生設計も踏まえた上での転職だったのですが、「世間的に結婚もしなきゃいけないし、そのためにはもっと安定した会社が良いな」というような動機が大きかったかもしれません。

「〇〇しなくちゃいけない」
「常識的にはこうであるべきだ」

そんな観念も強かったように思います。

転職先では人や環境に恵まれ、やりがいを感じることも多くありました。その一方で、「本当にこの仕事がやりたいからやっているのか?」といった、ジレンマのようなものも抱えるようになりました。簡単に言えば、40歳を目前にして、“自分探し”が始まってしまったのです(笑)。
 
甘いと言われればそれまでですが、“風の時代”(内面の豊かさの価値が高まる時代のこと。占星術などで用いられる概念)も相まって、「自分の可能性を試してみたい」「ワクワクすることにチャレンジしてみたい」そういったマインドになっていました。

ヨガスクール社長からの誘い

そんな折にいただいた「ヨガスクールで働いてみないか?」という現在の会社からのお誘い。当時の社長が大変ユニークな方で、最初は「ヨガスクールの運営や営業の仕事を」との話だったのが、話が進むうちに「ヨガインストラクターやってみたら?」と職種がまったく変わっていました。

「いやいやヨガなんかやったことなんかないし、体も硬いし無理無理!」と思う反面、「何やら面白い話だな。試してみたいな」という気持ちが湧いてきたのです。

かくして、直感と楽観性に身を任せ、「やらせてください!」とお返事し、"体ガッチガチのアラフォー初心者"からヨガインストラクターを目指すことになったというわけです。

前途多難なヨガインストラクターへの道

ヨガインストラクターを目指すにあたり、まずはそのとき勤めていた会社を退職し、休職期間にとにかくヨガレッスンを受け続けました。なにせヨガはやったこともなければ、当時の私はあぐらで背中をまっすぐにしようとすると、後ろに転がってしまうくらいのガチガチな体だったから(お尻周りを中心とした筋肉の硬さが大きな要因)。

レッスンに参加することで「少しでも体を変えたい」「ヨガのことを知りたい」と、1日4~5レッスンを週5ペースで受けていたと思います。受ければ受けるほど、いかに自分の体が硬いのかを思い知り、体が柔らかい人と比較ばかりしていました。"人と比べる"は、ヨガのマインドとは反する考え方です。

もしかすると、趣味でヨガを続けるだけなら、もっと楽しみながら受けることもできていたかもしれません。1週間くらいで肩こりもなくなり、心身が晴れ晴れとしてきて、ヨガの効果も感じることができていましたしね。ただ、私は「ヨガインストラクターにならなければいけない」ため、焦りの気持ちも多かったです。

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