こんなにある「ヨガ」の種類と効果。あなたにおすすめのタイプは? (1/2)
女性を中心に人気の「ヨガ」。古代インドの時代から、仏教やヒンドゥー教、バラモン教、ジャイナ教などの宗教と深く結びつきながら発展してきました。その目的は、本来“悟り”を目指すことにあります。古代インドでは、輪廻転生からの解脱が人生の究極目標とされました。
自身を取り巻く世界感をより良くするために、身心を整える修行がヨガ。現在も健康はもちろん、心を落ち着ける、集中するといった目的でヨガに取り組む方がたくさんいます。
ヨガにはさまざまな種類があります。今回は意外に知られていない、ヨガの種類について紹介します。
こんなにある! ヨガの種類
さっそく、具体的なヨガの種類について特徴を踏まえつつ紹介していきましょう。ここでは、カロリー消費の大きいものから順に9種類を取り上げていきます。好みに合わせて、「やってみたい」と思えるヨガを探してみてください。
ダイエットにぴったり「ヴィンヤサヨガ」
いろんなポーズを連続してとるため、ヨガの中でもかなりハードな種類。集中力を高めるほか、深いリラックス効果が期待できます。さらに体幹筋(インナーマッスル)が鍛えられるので、ダイエットしたいという方にもオススメです。
海外セレブに人気「パワーヨガ」
エクササイズでよく利用されているヨガ。次に紹介するアシュタンガヨガの動きを基本にして考案されています。“パワー”という名の通り、ダイナミックな動きやポーズが多いことでも知られているもの。そのため運動量が多く、ヨガの後には爽快感が得られてストレス解消にもなるでしょう。
アメリカのセレブ層を中心に人気が高まっています。
しなやかで流れるような動き「アシュタンガヨガ」
古代インド人の生活の動きを基本にしたヨガ。太陽礼拝のポーズ、立ちポーズ、座りポーズなどが組み合わさっています。ポーズからポーズに移行する際の、呼吸と動きを合わせたしなやかで流れるような動きが特徴的。体験後には頭が冴えるなどの効果が期待できます。
関連記事:アシュタンガヨガの厳しい洗礼、アラフォー危機一髪!?の巻 |アラフォーライターのメンズヨガ体験記
解剖学の見地からアプローチ「アイアンガーヨガ」
B.K.S.アイアンガー氏が考案したもので、解剖学的な見地からひとつのポーズを丁寧にとっていきます。動きはゆっくりですが、見た目より多くのカロリーを消費します。
美や善の存在を体現する「アヌサラヨガ」
タントラ哲学から派生してきたヨガの流派。宇宙にあるもののすべてに、美や善が存在しているという哲学を体現しています。ペアで行うことが多いので、親子や友達、恋人とチャレンジするのもオススメ。連帯感やコニュニティーを重視する考え方がベースになっています。スクールでも、フレンドリーな雰囲気の中で楽しめるヨガです。
自身の内側と向き合う「クンダリーニヨガ」
ヨギ・バジャン師の教えによるヨガ。古代インドから伝わるハタ・ヨーガの流れを汲むチャクラ(人体の中枢)に働きかけることで、身体内部のエネルギーを高めていくことを目的にしています。ポーズと呼吸法を組み合わせた動きや瞑想法なども。自身の内面に興味がある人にはオススメです。
音楽に合わせてリラックス「ジヴァムクティヨガ」
古代インドから伝わる伝統的なヨガの教えを、現代にも活かせるようにシャロン・ギャノンとデヴィッド・ライフによって考案されたヨガ。ヨガの聖典にある非暴力や瞑想、音楽などの要素を組み合わせており、音楽に合わせてリラックスした姿勢を保つ「アーサナ」というヨガのポーズを行います。
本来の美しさを蘇らせる「イシュタヨガ」
古代インドから伝わるハタ・ヨーガに、タントラ哲学やアーユルヴェーダを融合させたヨガです。瞑想と呼吸に意識を集中させることに重点を置いており、個々人が持つ美しさを得ることを目的としています。なお、イシュタとはサンスクリット語で「個々人」の意味。自分自身とじっくり向き合いときなどに良さそうです。
広く知られるベーシックスタイル「ハタ・ヨーガ」
よくヨガ教室などで行われている、身体を動かしながらヨガのポーズを取る一般的なヨガ。インドに古くから伝わる、基本的なヨガのポーズをベースにしています。「ハ」は息を吸うこと、太陽の意味を持っています。そして「タ」は息を吐くこと、月という意味。
このハタ・ヨーガは、その他さまざまなヨガのルーツと言われています。基本が学べてとても奥深いので、初めてのヨガにオススメです。
次ページ:種類別で見るヨガの呼吸法