効果はスクワット超え!「ランジ筋トレ」のススメ (1/2)
NHK『みんなで筋肉体操』でおなじみの谷本道哉先生が、筋トレ「ランジ」をイチオシしています。
人生100年時代と言われますが、実は筋肉は、40代ごろから加齢とともに落ちていきます。つまづきや転倒によって、QOL(生活の質)が低下することも。「つまずくことが増えた」「バランスをとりにくくて、階段を下りるのが怖い」「昔より速く歩けない」などの背景には、実は筋肉の衰えがあります。
とくに落ちやすい筋肉が、下半身です。腸腰筋・大殿筋・大腿四頭筋などが健康的な生活を送る上で重要ですが、足腰を鍛える筋トレの代表「スクワット」でさえ、すべてを一度に鍛えることができません。そこで、おすすめしたいのが「ランジ」です。
谷本道哉(たにもと・みちや)
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科 先任准教授
2006年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。国立健康・栄養研究所特別研究員、順天堂大学博士研究員、近畿大学生物理工学部准教授などを経て、現職。専門は身体運動科学、筋生理学。メディア出演も多く、NHK「みんなで筋肉体操」「おはよう日本 おはSPO×筋肉体操」やテレビ朝日「モーニングショー」など数多くの番組で、筋肉の働きや体を鍛えることの重要性を伝えている。
注目の「ランジ筋トレ」とは
ランジ筋トレは、体を支え、速く歩くために重要な筋肉のほぼすべてを鍛えることができる、画期的な筋トレです。
やり方も簡単。まずは、片方の足を大きく前に一歩踏み出して、腰を落とします。
体勢としては不安定になりますが、机に手を添えることで転ばずに行えます。踏み込む距離などを調節することで、誰でも行うことができます。
手軽なのに効果がスクワットを超えるとなると、続けるしかないですね。ちなみに、机を使わない通常のランジは以下の通り。
ランジのやり方
- 足を肩幅より大きく、前後に開く
- 上体をまっすぐにしたまま、股関節とひざを曲げていく
- 前ひざを90度まで曲げたら、ゆっくりと元の姿勢に戻る
10回(左右5回ずつ)×3セット行ってみましょう。
慣れてきたら、ゆっくり行うなどアレンジを加えることも可能です。