そのリラックス習慣、逆効果かも!脳科学的に見た「脳の疲れをとる方法」とは (1/2)
仕事とプライベートの切り分け、うまくできていますか?
多くのビジネスパーソンにとって悩むこの問題。今回は、皆が実施しているリラックス法を紹介するとともに、人間性脳科学研究所所⻑・澤口俊之教授のコメントも交えながら、オススメのリラックス術を紹介していきます。
[プロフィール]
澤⼝ 俊之(さわぐち としゆき)
⼈間性脳科学研究所所⻑/武蔵野学院⼤学・⼤学院教授
専⾨は神経科学、認知神経科学、社会⼼理学、進化⽣態学。理学博⼠。近年は乳幼児から⾼齢者の幅広い年齢層の脳の育成を⽬指す新学問分野「脳育成学」を創設・発展させている。最新の著書に「仕事⼒が劇的に上がる脳の習慣」がある。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」NHK「所さん!事件ですよ」等、TV番組にも出演。
みんな、どんな方法でリラックスしてる?
リラクゼーションドリンクブランド「CHILL OUT(チルアウト)」は、全国の20〜49歳の会社員・公務員を対象に、リラックス習慣に関する調査を実施しました。
その結果、⾃分では仕事とプライベートを切り替えているつもりでも、脳科学的には7割の⼈がリラックスできていないという結果になりました。
8割以上の人が「仕事モードとプライベートモードを切り替えられている」と回答した一方、7割以上の人が「退勤後も仕事の連絡に対応している」と回答
つまり、多くの人は、自身が思っているほど、仕事とプライベートの切り替えが上手くいっていない可能性があるということです。
こうした状況について、澤口教授は「脳科学の観点では、頭から仕事が離れていない状況だと、脳の負荷は軽減できていないと言われています」と警鐘を鳴らしています。
そのリラックス習慣、逆効果かも!
仕事が終わった後のリラックス方法として「TV・動画を見る」が1位となっていますが、澤口教授からは以下のコメントが。
「あまり良い習慣とは言えません。実は『TVを1時間見ると寿命が約21.8分短くなる』という論文もあり、脳科学的には健康や脳機能を悪化させる習慣です」
さらに、「第4位の『お酒を飲む』についても以下の指摘が。
「飲酒によってドーパミンが出ることで一時的に脳が擬似リラックス状態になるものの、実はストレスを無意識にためこんでいる可能性があります」