日本人はマラソン完走率1位、夜ラン多め、そして元旦朝から走る。「STRAVA」利用者のアクティビティレポート
アスリート向けのSNSを提供するSTRAVA(ストラバ)は、11月28日、Strava上に投稿された過去1年間のアクティビティの記録をまとめて分析したレポート「Year In Sport」を発表しました。アクティビティにおける仲間の重要性や、日本と世界における活動時間の違いなど、おもしろい結果が多数明かされています。
やっぱり仲間は大事。データ結果からも明らかに
アスリートにとって、ともに汗を流す仲間の重要性は多くの人が共感する部分かと思いますが、やはりデータ上からもその結果が明かになっています。同社が発表したレポートによれば、平均的なユーザーは平日午前6時から午後8時の間にアクティビティをスタートしていますが、仲間とグループアクティビティを行っているランナーやサイクリストは、そのスタート時刻のピークが午前5時と早め。仲間と一緒に運動することがモチベーションとなり、朝の眠気にも打ち勝っている様子が見えてきます。
ちなみに日本に限ると、平日朝のグループランは世界のトレンドと比較して少なめ。朝のランニングアクティビティの9%がグループランであるのに対して夜は16%と、日本では平日のグループランは夜に集中する傾向が見られます。最近では仕事終わりの余暇を充実させる風潮が増しているので、こうした結果になったのかもしれませんね。
複数競技をこなすオールラウンダーが増加中
これまではひとつの分野に集中するアスリートが多かったのですが、最近ではスポーツブームもあってか、複数の競技にまたがったアスリートが多い様子がデータから読み解けます。
たとえばランナーの場合、2015年に約半数がランニングだけに集中していましたが、2019年には39.8%に減少。サイクリストも同様に減少していることが見て取れます。
憲法記念日は日本でもっともアクティブな1日
祝日・休暇、そして異常気象はしばしばアスリートの活動に影響を与えます。こと日本では、季節はずれの寒気と雨となった2019年4月10日のランニングアクティビティがマイナス66%、サイクリングがマイナス80%など、顕著です。
一方、憲法記念日は日本でもっともアクティブな1日となり、多くのランニングやサイクリングが行われました。また、日本は全世界と比較すると元旦に早朝からアクティビティをする傾向も見られます。初日の出を見たい……そんな日本人気質が反映されているのかもしれませんね。
世界をリードする日本人のマラソン完走率
日本人は、ハマるととことん打ち込む人が多い印象がありますが、これもデータにはっきりと表れています。同SNSで、今年マラソンまたは50km以上のウルトラマラソンを完走したアスリートの比率を国別に比較する と、日本が23.8%ともっとも高い結果に。これは、全世界と比較して7.1%も高い数値です。
いまもっともホットなギアは?
シューズ情報を更新しているStravaアスリートを見てみましょう。東京マラソンでもっとも人気の高かったシューズは「Nike Vaporfly」。人気急上昇のシューズは「HOKA ONE ONE Carbon X」でした。
アスリートにとって、自分だけでなく周囲がいつ、どのくらい運動をしているのかは気になるもの。今回のデータはそうした部分がうまく可視化された内容だったと思います。ぜひ、今後のトレーニングに役立ててくださいね。
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<Text:辻村>