フィットネス
2022年2月1日

【ジョギング・ランニング】プロが教える“走り方のコツ3カ条”

 コロナ禍で気になる運動不足。いま、運動不足解消にジョギングランニングをする人が増えています。昨年発表された調査では、ジョギング・ランニングを年に1回以上実施する人が、調査開始以来、実施率・推計実施人口数ともに過去最高の結果になったそう。

 手軽に始められるジョギング・ランニングですが、走り方を間違えると、思わぬ怪我につながる可能性も。今回は、フットケアのプロから、正しい走り方のコツを教えてもらいましょう。

“走る”ことに注目する人々。一方で懸念も

 笹川スポーツ財団が昨年10月に発表したスポーツライフに関する調査(全国の18歳以上の男女3,000名が対象、2020年)によれば、20歳以上の10.2%(推計人口1,055万人)がジョギング・ランニングを年に1回以上実施しているとのこと。これは、同財団が調査を開始して以来、実施率・推計実施人口数ともに過去最高の結果だったといいます。

 いわば、それだけ“走ること”に対して知識の少ない方も増えているということ。ジョギング・ランニングも立派な運動だけに、正しい走り方をマスターして、怪我の防止には努めたいものです。

プロが教える走り方のコツ3カ条

 今回、走り方のコツを教えてくれるのは、ビーズラボ株式会社取締役社長の三河尚(みかわ・ひさし)さん。全身の骨格や解剖学、フットケアに関する専門知識や資格を持つ“足の専門家”です。

 そんな三河さんによれば、ランニング初心者が取り入れやすい「走り方のコツ」が3つあるといいます。

前かがみにならず、背中を伸ばす

 まずひとつ目が、ランニング時の基本姿勢。前かがみにならず、背中を伸ばすことが重要とのこと。この理由について、三河さんは「前かがみの姿勢では胸郭が狭くなり、呼吸がしづらく浅くなります。姿勢を良くすることで疲れづらくなり、走行距離を延ばすことができます」と解説しています。

足は前ではなく真下に落とす

 次に、足は前に出すのではなく、元にあった場所(地面)に戻すイメージで“真下に落とす”こと。ひざ下は脱力している状態が理想的だそう。「足で蹴り出そうとすると、負担がかかり、疲労も溜まりやすくなります」とは三河さん談。

腕は前後にまっすぐ振る

 最後に、「腕を前後にまっすぐ振ると、足もまっすぐ上がるようになります。後ろに大きめにしっかり腕を振ることで、自然と足が上がり、次のステップにつながりやすくなります」と解説されています。

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[プロフィール]
三河尚(みかわ・ひさし)
足に精通した“インソール博士”で「足道楽」取締役社長。所属店舗は「足道楽」町田本店。全身の骨格や解剖学、フットケアに関する専門知識を持ち、ウォーキングシューズアドバイザーをはじめ骨格マイスターなど自社資格も含めると保有する数は9個。

保有資格一覧
―Superfeet TECH MASTER(テックマスター)
―骨格マイスター
―MIZUNO フットウエアーアドバイザー
―MIZUNO ファンウォークアドバイザー
―MIZUNO シューズアドバイザーゴールドライセンス
―ウォーキングシューズアドバイザー
―日本ノルディックウォーキング協会公認指導者
―ランニングコミュニュケーターアドバイザー(JPRFA公認)
―アスレティックコンディショニングコーチズ

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<Text:辻村>