9nine・村田寛奈「自分で振り付けして踊ることで、表現のおもしろさを感じることができた」（後編）│アイドルと、スポーツと、青春と。#17 (3/3)

お客さんの体が自然に動くようなライブをしたい

——最近は小学校でもダンスが必須に授業になっています。苦手な子に対して、何かアドバイスをいただけますか？

「見よう見まねでやってみよう！」という気持ちが大切だと思います。真似だったら、足をそれっぽく動かすだけでもいいんです。私の場合、人前に立つステージで緊張してしまっても「笑顔でやればいいや！」みたいな気持ちでやっていて。そうしたら、ちょっとずつ自信が持てるようになりました。不思議ですよね（笑）

——見る目線も重要ですよね。

そうですね。先生やアーティストの動きをしっかり見て、何が必要なのかを考えるとより楽しくなると思います。例えば、カッコよく見せたいときは足の動かし方、魅せる角度を研究するだけで全く印象が変わるんですよ。単純な動きでも、やっているうちに自分の形ができてきます。そうなったら、どんどんカッコよくなりますよね。これができたらあれもできるかも！ と思うと楽しめるはずです。

——最後に、今年はどんなことに取り組みたいですか？

今年もたくさんライブがあるので、お客さんの体が自然に動くようなライブをしたいですね。振りを強要するのではなくて、みんなが楽しめる空間をつくりあげたいなと思っています。

［プロフィール］
村田寛奈（むらた・ひろな）／9nine
1996年12月29日生まれ、兵庫県出身。2010年5月、ORC200の第14回ヴォーカルクイーンコンテスト（2010年）で特別賞を受賞。同年7月、9nineメンバー選抜合宿の最終選考に合格し、9月9日に吉井香奈恵とともに9nineに新加入。小さな体から、ダイナミックなダンスを繰り出す。妹のような可愛らしいキャラクターで周りから愛されている。ノンバーバルパフォーマンス舞台『ギア-GEAR-』East Versionで、ドール役として出演中。

＜Interview：森祐介／Text：石川優太／Edit：村上広大／Photo：玉村敬太＞