ウェルネスフード
2024年11月11日

じゃがいもにはどんな栄養がある?食べるメリットとは? スポーツする人におすすめの簡単レシピも紹介[栄養士監修] (2/2)

ポテトがもたらすパフォーマンスとは?

 エネルギー源としての炭水化物やカリウム、ビタミンCを多く含むポテトは、スポーツをする人にとって、パフォーマンスをしっかりサポートしてくれる効率のよい食材といえます。

「炭水化物は体を動かすエネルギー源に、カリウムは足のつりや筋肉の痙攣(けいれん)を予防する働きがあります。糖質の摂取目安量は、トレーニングが適度(1日1時間程度の適度な運動)な人は、1日体重1kgあたり5~7gになります」と佐藤さん。

 体内での炭水化物の量は限られており、とくに激しい運動をしたあとには積極的に補給する必要があります。そういった意味でも主食に相当するエネルギーを適度に効率よく補給できるポテトは、パフォーマンスを持続し、よりよいパフォーマンスをもたらすために競技前後に摂取するのによい補食といえるでしょう。

栄養士おすすめポテトを食べるタイミング

 栄養価が高く、スポーツのパフォーマンスアップにも役立つポテト。そんなポテトをもっと効率よく摂取するための食べるタイミングとは?

「運動前のエネルギー補給として、また、運動後の夕食でほかの高たんぱく質の食材と一緒に合わせて摂ってもよいですね」と佐藤さん。さらに、スポーツ後のリカバリーにもポテトは最適なのだとか。

 とくに持久力トレーニング後の食事には、筋肉の回復はもちろん、水分の補給や電解質とグリコーゲンを補給できるポテトは積極的に摂りたい食材のひとつといえるでしょう。

米国産ポテトを使ったパフォーマンスレシピ

 最後に、スポーツをする人のパフォーマンスアップのための簡単ちょい足しレシピを佐藤さんに教えていただきました。日頃、生鮮ポテトを使うことがほとんだと思いますが、米国産フローズンフライドポテトとポテトフレークを使った時短・簡単レシピです。

 米国産冷凍フライドポテトというと、ファストフードのシューストリングや皮つきウエッジがおなじみですが、ほかにもハッシュブラン、テイタードラム、クリンクルカットやワッフルフライなど、色々なカットがあります。フライドポテトとしてそのまま食べるのはもちろん、冷凍野菜として料理の食材にも手軽に利用できて便利です。

 米国産ポテトフレークは、お湯で戻すだけで簡単にマッシュポテトができます。コロッケやグラタンのような食事だけでなく、パンやスイーツにも使えて便利です。

米国産フローズンフライドポテトちょい足しレシピ

◎卵・ひき肉プラスでたんぱく質量アップ!

卵をちょい足し「米国産フローズンフライドポテトでスパニッシュオムレツ」

<材料>
米国産フローズンフライドポテト、玉ねぎ、ベーコン、塩、コショウ、顆粒コンソメ

<作り方>
2cm幅に切った米国産フローズンフライドポテトを炒め、塩・コショウで味付け。そこに顆粒コンソメを加えて溶いた卵を入れ、フライパンにフタをして固まるまで2〜3分焼く。ひっくり返して裏面も焼き目をつけたら完成

ひき肉をちょい足し「米国産フローズンフライドポテトでミートポテト」

<材料>
米国産フローズンフライドポテト、豚、牛、合挽き、鶏肉などお好みのひき肉、ケチャップまたはソース、顆粒コンソメ、塩、コショウ

<作り方>
2cm幅に切った米国産フローズンフライドポテトとひき肉を炒める。ケチャップまたはソース、顆粒コンソメ、塩、コショウで味付けしたら完成

米国産ポテトフレークちょい足しレシピ

◎牛乳・ひき肉プラスでたんぱく質量アップ!

牛乳をちょい足し「米国産ポテトフレークのヴィシソワーズ」

<材料>
牛乳、バター、顆粒コンソメ、塩

<作り方>
米国産ポテトフレークに温めた水と牛乳を少しずつ混ぜ、バター、顆粒コンソメ、塩で味付けをし、冷蔵庫で冷やしたら完成

ひき肉をちょい足し「米国産ポテトフレークで揚げないコロッケ」

<材料>
米国産ポテトフレーク、玉ねぎ、豚、牛、合挽き、鶏肉などお好みのひき肉、パン粉

<作り方>
炒めた玉ねぎ、ひき肉に米国産ポテトフレークとお湯を少しずつ加えてよく混ぜる。コロッケの形にして表面にパン粉をまぶし、フライパンで両面を焼いて完成

「生のポテトではなく加工ポテトを使うことで時間のかかる皮むきや茹でるなどの工程をカットすることができ、調理時間が短縮できます。さらに、調理することがより簡単になるなどのメリットもあります」(佐藤さん)

運動する人はポテトに注目してみよう!

 ポテトには、体や脳を動かすためのエネルギー源となる炭水化物をはじめ、カリウムやビタミンCなど多くの大切な栄養素が含まれています。たんぱく質をプラスして、食べるタイミングなどをちょっと工夫すればポテトの栄養素を効率よく摂取することもできます。手軽で調理も簡単な米国産フローズンフライドポテトや米国産ポテトフレークを上手に活用して、パフォーマンスアップに役立ててみてはいかがでしょうか。

記事協力 米国ポテト協会

[監修者プロフィール]
佐藤樹里(さとう・じゅり)
管理栄養士。フィットネスクラブにて水泳インストラクター兼管理栄養士として勤務後、フィリピン留学を経てカナダ・バンクーバーへ渡航。帰国後はアスリート向けの食堂と老人ホーム厨房でのWワークを経てスポーツ栄養系健康会社に転職。その後、「アスドリファクトリー」代表として独立。好きな食べ物:チャーハン。趣味:チャーハンめぐり・筋トレ。日本一チャーハンを愛する管理栄養士としても人気で、TV、ラジオなどのメディア出演多数。2021年7月、チャーハン愛の詰まったレシピ本『うちで作るチャーハンがウマい!』(池田書店)を上梓。
【公式Twitter】 https://twitter.com/jurijapan1

<Text:京澤洋子(アート・サプライ)/photo:米国ポテト協会>

1 2