朝に筋トレするのは危険?「筋肥大に効果的」説もあるが…理学療法士に聞いてみた (2/3)
「朝の筋トレは危ない」は、「寝起きいきなりは危ない」ということ
「朝の筋トレは危ない」というのは、一部合っていると言えます。
というのも、起床直後は、体や脳が完全に覚醒していないため、集中力が低下した状態です。また、朝は体温が低く、筋肉が温まっていないため、この状態でトレーニングを行うと不注意の事故や怪我のリスクが高まります。
そして、朝は脱水状態になりやすいため、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まります。朝に筋トレを行う際は、水分と栄養を摂取した上で、ウォーミングアップを十分に行うなどして、こうしたリスクを予防すると良いでしょう。
「朝筋トレは筋肥大しやすい」って本当?
朝の筋トレは筋肥大しやすいという情報は、一般的ではありません。
とはいえ、確かに、朝は夜に比べて集中力が高い状態であるため、筋肉に対してより良い刺激、追い込みができるのかもしれません。
分かりやすい筋肥大を目指すのであれば、以下は意識しましょう。
- 筋トレの回数と重量を増やし、徐々に刺激を大きくする
- バランスの良い食事を摂る
朝筋トレは「食事前」にやっても大丈夫?
朝筋トレを、食事前にやるのはNGです。
起床後は、体のエネルギーが不足している状態。そんな状態で筋トレをしても、筋肉を大きくできません。
朝に筋トレを行うのであれば、食事を摂った後にしましょう。朝食メニューは、筋トレをするためのガソリンとなる炭水化物と、筋肉の材料となるタンパク質を中心に摂りましょう。
消化吸収にかかる時間を考え、食事の約1時間後に筋トレを始めるのがおすすめです。
朝筋トレは「起きてから何時間後」にやるべき?
朝の筋トレには、脳や体を目覚めさせる効果があります。とはいえ、起きてすぐに筋トレをして体を目覚めさせようとするのは危険です。
起床後、朝食を食べて約1時間後に筋トレを行いましょう。食後は消化のため消化器に血液が循環するため、筋肉への血液循環が不足し本来のパワーを発揮しづらくなります。最低でも1時間程度開けた方が、筋トレのパフォーマンスは高くなります。
起床後すぐに筋トレをすると、筋トレの質が下がるだけでなく、ケガにつながる恐れもあります。ウォーミングアップを十分に行うことも心がけてください。
朝以外に筋トレをするメリット
筋トレを朝以外に行う場合にもメリットがあります。自身の一日のリズムに合わせて、トレーングする時間帯を検討するもおすすめです。
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