2023年3月3日

なぜトレーニング後の疲労回復が大切なのか。マラソン練習後におすすめの過ごし方│東京マラソン完走HOW TO #1 (2/2)

4.食事、サプリメント

ランニング後は多くのエネルギーを消費するほか、筋肉もダメージを受けています。疲労を回復させるには、しっかり栄養を摂りましょう。水分やクエン酸、糖質などは、運動後の早い段階で摂取することが重要とされています。

また、負荷の高いトレーニングを行った場合は、筋肉の修復を支えるタンパク質も補給すると良いでしょう。

とはいえ、走った直後にすぐ食事というのは難しいかもしれません。そういった際には、サプリメントの利用もオススメです。私はよくランニング後、プロテインとアミノ酸(グルタミン)をサプリメントで摂取してからお風呂に入り、それから食事をとっています。

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5.低周波治療器

市販の低周波治療器でも、筋肉疲労の回復効果が期待できます。最近は携帯できる小型の製品も出ていますので、これなら持ち運びに便利でしょう。

私は自宅に据え置き型で少し高機能な低周波治療器を持っていますが、遠征・出張時用にはUSB充電できる小型のものを携帯しています。

なお、低周波治療器は使用方法を確認のうえ、正しく使うようにしてください。とくに肌へ触れるパッドは使用を重ねると粘着性が低下し、人によってピリピリとした刺激を感じるかもしれません。

そうした際はパッドを交換するなど、メンテナンスを行ってください。

6. アイシング、酸素カプセルなども

このほか、どこかに痛みを感じる場合にはアイシングもオススメです。氷のうなどを利用するのはもちろん、入浴に合わせ冷水シャワーでも代用できます。

そのほか治療院でメンテナンス、最近では酸素カプセルなども身近になってきました。実際の効果はもちろん、「ちゃんと疲労回復に取り組んだから大丈夫」という気持ちは、安心感や自信となって走りにもプラスになるはずです。

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東京マラソンのような人気大会は、次いつ出場できるか分かりません。私は2012年に当選・出場しましたが、それ以降はすべて落選が続いています。後悔を残さないよう、早い段階から日々のトレーニングに疲労回復を加えてみましょう。

記録を狙わないファンランナーも、高いパフォーマンスが維持できれば、それだけ大会を楽しみ尽くせるはずです。

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[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text:三河賢文>

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