どんどん太る…!なぜ?その理由を管理栄養士に聞いた (1/5)
年齢とともに太りやすくなってきた。そんなに食べているつもりはないのに、なぜかどんどん太っていく……。その原因について、管理栄養士・若山あみさんに聞きました。
なぜ? どんどん太ってしまう原因のひとつは「基礎代謝の低下」
若山先生:「どんどん太る」と感じるのは、基礎代謝が低下して太りやすい体になってしまっているのかもしれません。
「基礎代謝」とは、心拍や呼吸、体温維持などのために消費される必要最低限のエネルギーのことで、じっと座っている間や寝ている間も、常に消費されています。
1日の消費エネルギーのうち、約60~70%がこの基礎代謝によって消費されると言われています。
つまり基礎代謝が高いほど、体が勝手にたくさんのエネルギーを消費してくれるということ。
基礎代謝が低いと、たとえ摂取量や運動量が同じでも、消費エネルギーが少ないため、太りやすくなってしまいます。
逆に言えば、基礎代謝を上げて、太りにくい体を作れば、「どんどん太る」ことを食い止められます。
とくに女性は注意。皮下脂肪が付きやすい
若山先生:特に女性は、男性に比べて筋肉量が少ないため、男性よりも基礎代謝が低いです。さらに女性ホルモンの働きにより、皮下脂肪がつきやすいと言われています。
女性ホルモン自体は、丸みのある女性らしい体を作るための大切な働きなのですが、基礎代謝が下がっていると余計な皮下脂肪までつきやすくなってしまうことに。
しかも一度ついた皮下脂肪は落ちにくいので、どんどん太る原因になってしまいます。
基礎代謝は年齢とともに低下しやすい
基礎代謝の多くは筋肉や内臓の働きによって消費されていますが、年齢を重ねていくうちに筋肉量が減ったり、内臓の働きが弱くなることで、基礎代謝の低下につながります。
そのため若い頃と食べる量や運動量が変わっていなくても、基礎代謝によって消費されるカロリーが減って、太りやすくなってしまうというわけです。
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