インタビュー
2018年3月20日

RIZINで圧倒的強さを見せつけた堀口恭司のパワーの秘密とは? (2/3)

ああいう動きをすると、ふつうのシューズだとどうしても中で足がズレてしまうんですよね。だから自分は普段レスリングシューズを履いてやっているんですけど、それと同じくらいズレないので、すごくいいシューズだと思いました。

——ふだんATTで練習している際、クイックネスやフィジカル的なトレーニングはどのくらいされているのでしょうか?

筋トレとラダー系のフィジカルトレーニングは週に2回、1.5時間くらいやってますね。だいたい同じくらいの階級の選手で集まって、同じメニューをこなしていいます。。

——ATTでトレーニングをしていて、日本との違いを明確に感じたポイントはありますか?

2つあって、1つ目はアメリカは数字をしっかり出します。「ここの数値が弱いから、これをやるとどれくらい上がる」といった形でやるべきこととその効果が明確になっている部分はあります。やはりMMA(Mixed Martial Artsの略。総合格闘技の意)は身につけるべき技術が多いので、効率的じゃないですけど、うまくやっていかないと時間がいくらあっても足りないってなってしまうので(笑)。

——確かに、近年のMMAは取り入れる技術が多いですからね。

そうなんです。そこがもうひとつの部分で、日本では例えば打撃は打撃、そして寝技、レスリングとそれぞれバラバラに練習して、組み合わせるのは自分でやってねという感じなのですが、ATTはそれらを組み合わせて体系化されたMMAというトレーニングがあるんです。もはやMMAはひとつのジャンルですし、MMAのトレーニングをして技術を身につけないと勝てないんですよ。僕はその技術が欲しかったので、アメリカに渡ったというのもあります。

——MMAで勝つための個別の技術を突き詰めていきたいと。

やはり日頃のトレーニングで重視しているのも技術的な部分でのレベルアップですよね。だからフィジカルトレーニングにしてもコーディネーションの部分、どうやったらここに力が伝わるのかとか、瞬間的に最大限の力を発揮できるのかというところになっていきますよね。

「帰国すると必ず空手の道場に行きます」

——なるほど。逆に堀口選手が日本にいたときから継続していることはありますか?

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