インタビュー
フィットネス
2018年9月7日

筋肉は努力した分だけ結果が出る。筋肉庭師・村雨辰剛の筋トレ論(後編) (2/3)

辛いと思ったことはない

――大胸筋の具体的なトレーニング方法を教えてください。

まずベンチに横になってダンベルプレスをします。軽いウェイトのダンベルを使ってウォーミングアップをして、本メニューでは重いダンベルで負荷を上げて鍛える。僕の場合、今は左右ともに45キロのダンベルを使っていますね。前にトレーニングしたときに7回できてたのなら、次は8回以上持ち上げるようにします。筋肉は同じ刺激を与えても成長しないんです。だから前の回よりも1回でも多くやることが大切。

そしてダンベルプレスを4セット行ったら、次は床に横になって軽いウェイトのものでダンベルフライをして、左右20キロのダンベルに持ち替えて10回ほどやります。これは僕のオリジナルの鍛え方です。そのまま休まず腕立て伏せにうつり、限界までやって終了。

――軽いダンベルと重いダンベルを交互に使うんですね。

筋肉の繊維を刺激するには、いろんな重さを混ぜるのがポイント。同じウェイトだと体が慣れてしまうんです。

――食事で気にしていることは?

十分なタンパク質と食物繊維を摂取して、炭水化物を食べ過ぎないようにする、というのが基本です。食物繊維は野菜から、タンパク質は鶏肉と魚で動物性タンパク質をしっかり摂ります。調理法は日によって違いますが、一口大の肉をゆでて、茹で野菜や生野菜をトッピングして弁当箱につめるだけのことが多いです(笑)。僕、味にこだわりがないんですよね。あ、食事は何回かに分けて食べるほうがいいですよ。僕は少量を3時間ごとに食べるようにしています。そのほうが、タンパク質が多く吸収されるんです。

――庭師は肉体労働です。仕事のあとに毎日ジムに行くのは辛くないですか?

毎日クタクタですよ(笑)。でも辛いと思ったことはないんです。僕にとって筋トレは日課。歯磨きと同じです(笑)。楽しくもないし、つまらなくもない。でも歯磨きもやらないと気持ちが悪いでしょう? 筋トレもやらないと気持ちが悪くて、毎日やってしまうんですよね。

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