インタビュー
2018年12月26日

フルマラソン中に疲労骨折。シンガーソングライター・川嶋あいが失敗から学んだランニングを楽しく続ける方法 (3/3)

目標はサブフォー。アーティストとしてはハーフ手前にいる

――現在は、万全の状態でトレーニングに励んでいる?

はい。ジムで12、3キロくらいを、週に3回~4回走っています。今はまだ、出場しようと思っているマラソンの大会はないのですが、来年か再来年あたりに、フルマラソンの大会に出場したいです。次は、4時間は絶対に切りたいです。

――おすすめのトレーニング方法を教えてください。

私は絶対に朝、走るようにしています。夜の遅い時間にガンガン走る方もいらっしゃると思います。それぞれのタイムスケジュールがあるので難しいと思いますが、寝る前よりは、朝にちょっと早く起きて走って、食事をした方がいいと思います。走ったあとは、すぐに栄養を摂取しないといけないので、なおさら朝がおすすめです。

あとは無理をしないことが大事かなと思います。走り始めると、それまで辛かったペースが楽に感じられる瞬間があり、それはすごくうれしいことなのですね。すると「もうちょっと速いペースで走ってみよう」と、いきなり目標を高くしてしまいがちです。ただ、私も経験があるのですが、そうすると体への負担が大きいんですよね。普段の練習では、あまり自分を追い込まずに、楽なペースで長く続けることが大切だな、と。

――アーティスト活動の方は、15周年を迎えました。アーティスト活動を、マラソンに例えると、今、何キロ地点ですか?

ハーフ手前で、16、7キロくらいに差し掛かっている感じです。

――アーティスト活動の“ゴール”のようなものはあるのでしょうか?

ひとつ言えるとしたら、自分で自分の歌声をコントロールできるようになることです。一番の理想ですね。1曲、1曲に対して、目指していること、こだわっていることを、声に出した瞬間に、あますことなく表現できるようになる瞬間が“ゴール”の近くにあるような気がします。“ゴール”としては、その先にもっと描けるものがあるような気がしているのですが、それはゴール手前で考えればいいかなと思っています。それまでは、自分で自分の声をいかにコントロールして出せるようになるかということが、ゴール手前の目標ラインのように感じています。

[プロフィール]
川嶋あい(かわしま・あい)
1986年2月21日生まれ。福岡県出身。2003年にI WiSHのaiとして人気番組の主題歌「明日への扉」でデビュー。2006年からは本格的にソロ活動をスタート。代表曲としては、「My Love」「compass」「大丈夫だよ」「とびら」などがある。個人のライフワークとしてボランティア活動などにも積極的に参加しており、海外に学校建設を行ったり、東日本大震災の復興支援としてTattonプロジェクトにも参加している。
【公式サイト】http://kawashimaai.com/
【公式Twitter】https://twitter.com/kawashimaai

<Text:竹内みちまろ(H14)/Photo:辰根東醐>

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