2019年3月11日

コースには世界遺産の数々も。舞妓さんたちの応援もうれしい「京都マラソン」を走ってきた (4/5)

舞妓さんたちが応援してくれる!

 そして、さらに映えるショットが撮れるのでは? と、淡い期待を抱きながら、植物園内を走っていると、何かを奏でる音が耳に入りました。すると、目の前には、プチ祇園! なんと、特設お座敷で、美しい舞妓さんたちが、演舞しているではありませんか。

▲美しい舞妓さんたちの演舞を楽しめました

 その特設お座敷の前では、別の舞妓さんが「あめちゃんでも、食べなはれ」と、ランナーに声を掛けていて、その中の一人である私にも「はい! あめちゃん、お一つ、どーぞ!」と白塗りの笑顔で言われれば、そりゃぁ、いただかないわけにはいかないでしょ(苦笑)。

▲舞妓さんから「あめちゃんでも、食べなはれ」と言われれば、筆者も、舞妓さんに負けない笑顔になったとか(苦笑)

 舞妓さんや、置屋=エイドの女将さんにインタビューすること、5分程。写真を撮り終えても、表情が緩みっ放しのまま、再び、賀茂川沿いのコースをラン! そして、いよいよ、30km地点手前からの、ややコース幅の狭い、河川敷の未舗装コースに突入です。

▲30㎞手前から、いよいよ、賀茂川河川敷コースに突入!

 フルマラソンは、30kmを超えたあたりからが、それまでに溜まった疲労感が、足を前に運ばせなくさせるところ。すでに、約3時間走っている脚が、ペースを落とすか、はたまた、心のギアを一つ上げ、イーブンペースを保てるかで決断を迫られる地点でもあります。

 だがしかし、この3㎞程の河川敷に設置された、2か所の給食が、疲れたランナーの胃袋に、充分過ぎる程のエネルギーを与えたのでありました。

▲程良い甘さのつぶ餡が詰まった京風あんぱんが、ランナーの胃袋を満たします

 河川敷・第1弾の給食では、生八ツ橋とはまた違った、まろやかで程良い甘さのつぶ餡が詰まった、京風あんぱんが登場。そして、2㎞先の第2弾は、大粒のイチゴが、これでもかとばかりに、ふんだんに盛られていたからに他なりません。

▲大粒のイチゴが、これでもか!とばかりに、パックでも盛られていました

 京都御所を通過するあたりからが、【4】の「残りのゴールまで」の約7㎞を、1㎞ずつ大地を踏みしめながら進んでいく、ランナーにとっては、自分との本当の勝負になります。他の大会で、ペースメーカー役を務めることが多い私も、多くのランナーに、「完走目指して、頑張ってください!」と、心の中で声援を送り続けました。

▲35㎞手前、京都御所を通過

 沿道では、「あと〇キロ!」「ファイト!」と、沿道の歓声が途切れることなく続き、ランナーの極度に疲労している脚に、エネルギーチャージしているようでした。

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