フィットネス
2020年8月16日

筋トレ効果がイマイチなのは「筋力の左右差」が原因かも。直し方をトレーナーが解説 (2/2)

筋力不均衡の直し方

 筋力不均衡を放置すると、時間が経つほど問題は大きくなります。強い筋肉はより強くなり、弱い筋肉はますます弱くなってしまうからです。

 弱い筋肉を特定できたのなら、その筋肉を使ったトレーニング量を意識して増やしていきましょう。リハビリと同様、ある筋肉をピンポイントで鍛えるためには、器具やマシンを使った単関節運動が適切です。前述したレッグエクステンションとレッグカールはそのひとつ。ダンベルやケトルベルなどを片手に持って、片腕や片足だけを使って行う筋トレも不均衡の是正に有効な方法です。

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筋力不均衡を予防するには

 普段からできるだけ多くの種類の運動を行い、特定の運動を繰り返さないようにしましょう。筋トレは、どうしても体のある部分だけを使いがちになります。ひとつの筋肉を鍛えたら、その反対側の筋肉も同じように鍛えることを忘れないようにしてください。

 たとえば体幹を鍛えるために「シットアップ」や「クランチ」を行うのは構いません。しかし、それだけでは前面の腹筋だけが鍛えられ、後ろの背筋がおろそかになってしまいます。前述したエクササイズにバックエクステンションなど背中側を意識したものもセットに入れることで、体幹をバランスよく鍛えることができます。

 体の左右、上半身と下半身、前面と後面、どちらにも偏らないことが大切です。

[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
カリフォルニア在住。公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、コーチング及びスポーツ経営学修士(コンコルディア大学)、CrossFit L1 公認トレーナー、TVT高校クロスカントリー部監督、ラグナヒルズ高校野球部コーチ。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
Facebook: https://www.facebook.com/WriterKakutani

<Text:角谷剛/Photo:Getty Images>

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