インタビュー
2020年8月24日

マジカル・パンチライン吉澤悠華「バレエのおかげで度胸がついて、メンタルが強くなった」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#31 (2/2)

どんなにつらくても、ステージでは笑顔で踊っていた

――発表会にも出ていたんですか?

発表会は2年に1回しかなくて、かわいい衣装を着られるのがうれしくて本番が近づいてくるといつもすごく楽しみでした。

――どんな作品に出演したか覚えていますか?

小学校5年生の頃に『くるみ割り人形』にお茶の精として出演したんです。中国風の衣装で出ました。髪の毛はおだんごふたつでかわいいんですけど、衣装はパンツだったので、「え、これか……」って思ったのを覚えてます。あと、その年はふたつのクラスに入ってたので、『みにくいアヒルの子』にも出演して。キノコっていう謎の役をやりました(笑)。

――発表会が近づくと、レッスンの雰囲気も普段とは変わるのでしょうか。

先生も生徒もみんなピリピリしてきますね。でも、私は発表会前の練習が大好きでした。普段の練習だと、バーレッスンとか先生が考えた振り付けを覚えるだけなんです。それよりもたくさん練習するほうがやりがいがあるし、成功したときの達成感が大きいから。

――もともと人前に立つのが好きなんですか?

学校の勉強に関する発表とかスピーチは嫌いだけど、劇や歌などでステージに立つのは好きでした。バレエの発表会を経験してからは、舞台に立つのがすごく楽しいと思うようになりましたね。それがあるから過去には読者モデルとしていろんなファッションショーに出たし、今はアイドルとしてステージで歌ったり踊ったりしているんだと思います。

――アイドル活動の原点はバレエだということですね。

はい。バレエのおかげで度胸がついて、メンタルが強くなったと思います。私が通っていたスポーツクラブにはバレエの先生が3人いたんですけど、そのなかで一番厳しい先生に教わってたんです。

――なぜですか?

ママが「その方がうまくなる」って言ってたし、自分でもそのほうが成長できると思ったので。厳しい先生なので怒られるのは日常って感じでした。そのぶん、たまに「少し良くなったよ」って褒めてもらえるとうれしいんですよ。

――当時先生に教わって、いまでも覚えていることはありますか?

どんなにつらくても、ステージでは笑顔で踊りなさいっていつも言われてました。バレエって、足が痛くてもつねに微笑んでなきゃいけないんです。昔からずっとそうしてきたし、アイドルになったいまでも、ステージではつねに表情を含めた表現をするように心がけています。

後編:マジカル・パンチライン吉澤悠華「なんだかバレエがまた恋しくなってきた」(後編)

[プロフィール]
吉澤悠華(よしざわ・はるか)/マジカル・パンチライン
2003年7月8日、東京都生まれ。0歳7か月からモデル活動をはじめ、ファッション雑誌『ニコ☆プチ』の読者モデルを努めたのち、2019年にマジカル・パンチラインへ加入。特技は10年間続けたクラシックバレエ。GReeeeNの楽曲『アリアリガトウ』のMV出演などで役立っているという。

【公式Twitter】@Haru_Yoshizawa

【公式Instagram】@haruka_yoshizawa_box

【マジカル・パンチラインのライブ情報】
9/5(土)リモートワンマンライブ「4th Annivasary ONLINE Live Express 〜MAGiCAL SUPERMARKET〜」開催決定!

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:田中智久>

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