インタビュー
2020年11月5日

アイドルカレッジ石塚汐花「いつかアクション作品に出演するのが夢」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#32 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回ご登場いただくのは、アイドルカレッジの石塚汐花さん。8年続けた空手は黒帯初段。加えてバトントワリング歴は7年で、関東大会の団体戦で1位の経験も。アイドルとしてのステージでは、これらの経験で鍛えたアクロバット技を披露したり、アクション満載の舞台や人気特撮シリーズの『ウルトラマンZ』に出演したりと、現在の活動にも活かされています。

 後編では、バトントワリングに打ち込んだ時期の思い出や、過去の経験がアイドルの仕事に活きたと感じる場面について語ってもらいました。

前編:アイドルカレッジ石塚汐花「空手で学んだことを今でも大切にしている」(前編)

できるまで諦めないクセがバトントワリングを通じて身についた

――小学校2年生から始めたバトントワリングは、空手とは違って団体競技です。違いを感じることはありましたか?

競う相手がいることで、自分の負けず嫌いな部分が強く出るようになったと思います。入ってすぐの大会でも、いちばん後輩のくせに真ん中に立ちたいと思って必死で努力しました。それが認められて、実際にセンターに選ばれたんです。

――それはすごい!

とはいえ、まずはそれぞれが個人で技を習得しないといけないので、ひたすら反復練習をする必要がある点では空手と同じだとも思いました。

――習得した中でいちばん難しい技は何でしたか?

バトンを上に投げてキャッチするまでに側宙する技ですね。この技ができると上のクラスに入れることもあって、レッスンがない日もずっと練習してました。ただ、本当に苦労して。バトンが頭の上に落ちてコブだらけになったこともあります。今でも軽いトラウマになってますね(笑)。

――できるようになったきっかけは?

それが昇格試験のときに急にできるようになったんですよ。それまでは怖くて手を離すことができなかったんですけど、そのうちにテストの日を迎えてしまって。それで怖いけど、もう死んでもいい! っていう気持ちで挑戦してみたら、成功したんです。それ以降は、余裕で飛べるようになりました。思い切りが大切なんだって思った瞬間でしたね。

――できるようになるまで諦めないクセがついたわけですね。

はい。その諦めない気持ちは今でも持っている気がします。私は歌がすごく苦手で、センターに立たせてもらう機会をもらえても、歌割りが少なくて悔しい思いをすることがありました。でも、何年も練習し続けたことで、最近はようやく自分のパートが増えてきていて。そのうえでソロでライブをできるようになるなど、徐々に成果が出てきました。あらためて、何事も諦めたらダメだと思いますね。

――バトントワリングの大会では、どんな成績だったんですか?

個人と団体で分かれてたんですけど、私は団体の方に力を入れていたので、個人の部には出ませんでした。その代わり関東大会で優勝できたので、集中して頑張ってよかったと思っています。

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