2017年10月19日

スポーツ&ヘルスケアでかなり使える。進化した「Apple Watch Series 3」の便利な新機能を総まとめ【体験レビュー】 (1/4)

 アップル(Apple)が最新のスマートウォッチ「Apple Watch Series 3」を発売しました。4G LTE通信機能を搭載して、ウォッチ単体で電話もできる「GPS+Cellularモデル」は特に要注目。今回、筆者が数週間にわたって実際に使用した体験をもとに、最新のApple Watchをスポーツシーンで便利に使える方法をまとめてみました。

《目次》
・新しいApple Watch。どのモデルを選ぶ?
・セルラー通信機能が使えると、どんなふうに便利なの?
・Series 3になって強化されたスポーツ機能とは
・初めてのスマートウォッチ。買うならApple Watch Series 3がおすすめ

新しいApple Watch。どのモデルを選ぶ?

▲Apple Watch Series 3

 最新のApple Watch Series 3にはいろいろな種類のモデルがあります。まず大きく分かれるのはLTE通信機能が搭載された「Cellular+GPSモデル」(以下:セルラーモデル)と、インターネット通信はWi-Fiのみの「GPSモデル」の2種類。あとは本体ケースが42mmと38mmの2サイズです。

 筆者はふだん42mmのウォッチを使っていますが、今回は38mmを借りて試してみました。小さい方でもアプリのアイコンやパスコードの数字は指先で問題なくタップできるし、ジョギングやスポーツを楽しむときにはコンパクトな38mmの方が体にフィットする感じがありました。これはこれでアリです。アップルストアなどでぜひ試着してみて下さい。

▲新しくなった「Apple Watch Series 3」。SIMカードは本体に埋め込まれている「eSIM」なのでカードの抜き差しは不要。スロットもないので、前機種のSeries 2とサイズはほぼ変わっていません

 ケースの色と素材で分類すると、アルミニウムのモデルがシルバー/スペースグレイ/ゴールドの3色のほか、ステンレススチールもあります。このほかに上位モデルのセルラーモデルだけ揃える「EDITION」はセラミックケース仕様。カラバリはホワイトとグレイの2色です。

 コラボモデルはナイキのスポーツタイプと、スタイリッシュに楽しみたいレザーストラップのエルメスシリーズの2種類。これほど単独のモデルで幅広いラインナップを揃えるスマートウォッチはほかにないと言えるかもしれません。“着せ替え”を楽しめるストラップのバリエーションも豊富にあります。

 最もベーシックなアルミニウムケースとシリコン製のスポーツバンドを組み合わせたモデルどうしで価格を比べると、GPSモデルが36,800円、GPS+Cellularモデルが45,800円と、税別価格で9,000円の差になります。

 セルラー機能をすぐに使うかどうかは後で考えるとして、1万円以内の差であれば赤いデジタルクラウンが目印のセルラーモデルを選んでおいてもいいのでは?内蔵メモリーのサイズもセルラーモデルが16GB、GPSモデルが8GBと少し容量が大きいので、音楽ファイルも多めに転送できてお得です。

▲セルラーモデルはユーザーインターフェースのひとつであるデジタルクラウンが赤いのが特徴

 セルラーモデルは単体でLTE通信ができるようになったとはいえ、本体設定やソフトウェアアップデートの時にはiOS11以降のiPhone(セルラーモデルは6以降、GPSモデルは5s以降)が必要になります。Android系スマホを使っている方はご注意ください。

▲背面には心拍センサーを搭載。セルラーモデルはパネルがセラミック製

 セルラー通信の電話番号はiPhoneと共通のものを使います。スマートフォンの月額通信料金に加えて、ドコモが毎月500円(税別)、KDDIとソフトバンクは毎月350円(税別)でApple Watch向けのサービスを提供しています。残念ながら今のところワイモバイルやUQモバイル、LINEモバイルなどといった格安SIM・スマホやMVNO系のサービスでApple Watchのセルラー機能を使うことはできません。

⇒次ページの「セルラー通信機能が使えると、どんなふうに便利なの?」に続く

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