
【リンゴ酢ダイエットの効果】どれがいい?飲むタイミングは?腎臓に悪いという噂も…[医師監修] (1/3)
- 健康
- 2023年9月20日
「リンゴ酢ダイエットで痩せた!」という声をたまに聞きますが、どのような効果があるでしょうか? 便秘やむくみに効くという噂もあるので、期待が膨らみます……!
この記事では、循環器内科の医師監修の元、リンゴ酢ダイエットについてお届け。リンゴ酢のダイエット効果や作り方、飲むタイミングなどを解説します。腎臓に悪いという声の真相にも迫ります。
「痩せた」という噂はホント? リンゴ酢の7つの効果
リンゴ酢は、ダイエットをする人にとって良い効果があると考えられます。
これはリンゴ酢に含まれる
- 酢酸
- クエン酸
- カリウム
などの作用によるものです。これらの成分によって、むくみの軽減・便秘解消などに向けて良い変化が得られる可能性が高いです。
リンゴ酢の効果① むくみの軽減
リンゴ酢には、酢酸やカリウムなどが含まれています。これらの成分は、利尿作用があるため、体内の余分な水分を排出しやすくし、むくみの軽減に役立つと考えられます。
リンゴ酢の効果② 便秘解消
酢酸によって、胃酸を分泌するよう刺激し、腸の運動を活性化できると考えられます。その結果、腸内に滞留する便の移動を助け、便秘解消につながる可能性があります。
便秘は体重増加を招くだけではなく、腸内環境を乱し、代謝の低下・消化や吸収の効率低下などのデメリットも発生します。
リンゴ酢の効果③ 血糖値の上昇を緩やかにする
食事と一緒に約15mlのお酢を摂ると、血糖値の上昇が緩やかになったという結果*が発表されています。これは酢酸による作用だと考えられており、血糖値の上昇を緩やかにすることで、脂肪の蓄積を防ぐことに繋がります。
*結果は、「お酢のトリプルパワー 食後血糖値の上昇抑制 - mizkan」を参照しています。
リンゴ酢の効果④ 代謝の促進
酢酸には、代謝を促進する効果があるとされています。代謝が活発であると、摂取したカロリーを効率的に消費してくれるため、ダイエットに有効だと言えます。
リンゴ酢の効果⑤ 脂質異常症*の改善
リンゴ酢を8週間以上摂取した患者グループにおいて、血清総コレステロールと中性脂肪の値がそれぞれ減少していることが明らかになりました。これにより、脂質異常症が改善され、動脈硬化のリスクを低減できると考えられます。
さらに、リンゴ酢の摂取は、HDL-C(いわゆる善玉コレステロール)濃度を増加させると報告されています。
*脂質異常症:血液中の脂質の値が、基準値から外れた状態。
リンゴ酢の効果⑥ 食欲のコントロール
学術誌『Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics』に掲載された研究によると、食事の前にリンゴ酢を飲んだ参加者は、1日に摂るカロリーが275kcal減っていたそう。
現状、リンゴ酢によって食欲が抑えられたという明確な証拠は出ていませんが、食欲を抑える成分があることが推測されています。
リンゴ酢の効果⑦ 胃腸障害の改善
酸性度が高いリンゴ酢は、食べ物の分解を助ける働きがあると言われています。そのため、胃酸が少ない人がリンゴ酢を飲むと、消化が改善すると言われています。
リンゴ酢を飲むだけで、痩せられるというわけではありません。1日3食バランスの良い食事と適度な運動を意識した上で、リンゴ酢を活用しましょう。以下にリンゴ酢の作り方やリンゴ酢ダイエットのやり方をご紹介します。