
内臓脂肪を最速で落とす方法|原因・食事・筋トレ・サプリまで解説【医師監修】 (1/2)
内臓周辺に蓄積される「内臓脂肪」。男性に多い傾向ですが、内臓脂肪を減らすには、どんな方法があるのか。また、食事や日常生活で注意したいことやおすすめの運動には、どんなものがあるのか。
脂肪の見分け方やチェック方法のほか、内臓脂肪がついてしまう原因や体への影響について、医療法人社団たいなTAINA渋谷クリニックの循環器内科医師・原田明子先生に解説していただきます。
男性に多い『内臓脂肪』は『減らしやすい』特徴
内臓脂肪は内臓周辺に蓄積する脂肪で、とくに胃や腸を覆う膜につくため、お腹まわりを中心に上半身に多く脂肪がつきます。
男性と女性では男性の方につきやすく、短期間で蓄積される一方、減らしやすいことが特徴です。
また、内臓脂肪型肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が2つ以上組み合わさると、心臓病や脳卒中などになりやすい病態のメタボリックシンドローム(通称:メタボ)となります。
内臓脂肪が多くても太って見えない場合もある!
しかし、内臓脂肪が蓄積されているのに、見た目には太って見えない「隠れ肥満症」の人もいますので、注意が必要です。
内臓脂肪が増える原因とは。食事や運動で落ちる?
一体、なぜ内臓脂肪が増えてしまうのでしょうか。おもな原因を紹介します。
原因1 摂取エネルギー過多
消費エネルギーより摂取エネルギーが増え、余剰エネルギーが脂肪となり体内に蓄積します。つまり、食べ過ぎや運動不足が原因です。
原因2 基礎代謝量の低下
加齢や運動不足などで筋肉量が減少することで基礎代謝量が低下し、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることで、体内に脂肪が蓄積されます。
原因3 睡眠不足
睡眠不足により乱れた体内時計が、脂肪を蓄積させるホルモン分泌を促進するとも言われています。
原因4 自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活などで、乱れた自律神経が体内の脂肪の燃焼と貯蔵をコントロールする交感神経の働きを低下させ、脂肪がつきやすい体になります。
原因5 過度な飲酒
糖質を多く含むお酒は、エネルギーとして消費されない分が脂肪になりやすく、さらに食欲を高めるホルモンを分泌させるため内臓脂肪を増加させる要因になります。
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