ウェルネスフード
2023年9月20日
完全栄養食だけで生活できるのか。考えられるデメリットとは (2/2)
1日3食、すべて完全栄養食。どんなデメリットが考えられる?
咀嚼、消化機能の衰えや、栄養バランスの偏りが起きる可能性
瀧川さん:消化・吸収が比較的容易である形状の商品の場合、咀嚼のための筋力、胃腸内などで消化する機能をあまり使用しないので、その機能が衰えていく点が挙げられます。
また、「食事摂取基準」に挙げられていない栄養素(例:イミダゾールジペプチド、コエンザイムQ10など)が摂取できない可能性があります。これらはカラダの調子を整えたり、体内での栄養素を代謝するのに役立ちます。
完全栄養食は栄養が調整されていることも
完全栄養食は不足しがちな栄養素が多く含まれていたり、逆に摂りすぎになりがちな栄養素が少ないといった調整が行われている場合もあります。よって、完全栄養食ばかり食べていると、栄養の偏りが出てしまう可能性は否定できません。
ちなみに、「食事摂取基準」内で報告されている、栄養素摂取量が不足または過剰している可能性のある栄養素はこちらです。ご自身の食生活を振り返る参考になさってみてください。
摂取過剰になりがちな栄養素
脂質、塩分
不足しがちな栄養素
たんぱく質、葉酸、ビタミンC、カルシウム、鉄
完全栄養食を取り入れる場合でもそうでなくても、脂っこい食事や塩分過多の食事はできるだけ避けつつ、野菜や良質かつ低脂質なたんぱく質(鶏肉、卵、大豆製品など)を取り入れてみましょう。
ただ、完全栄養食の中にはこれらの摂取過剰になりがちな栄養素は比較的少なく、不足しがちな栄養素は多く入っていることもあるので、この限りでないものもあります。
※この記事は「「食事は完全栄養食とサプリメントだけ」。デメリットは?マッスルデリ管理栄養士が解説」の一部を再編集したものです。
<Edit:編集部>
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