メープルシロップ 健康に悪い
ウェルネスフード
2023年12月13日

メープルシロップは健康に悪い?「発がん性がある」という噂の真相とは[管理栄養士監修] (1/2)

甘くて良い香りのメープルシロップは、パンケーキやヨーグルトに甘さをプラスしたい時に大活躍してくれます。そんなメープルシロップに「健康に悪い」という噂が。この噂の真相を管理栄養士さんに聞きました。

「メープルシロップに発がん性がある?」「メープルシロップで血糖値スパイクが起きる?」などの疑問にも徹底的にお答えしていきます。

▼ 目次

メープルシロップは健康に悪いって本当?
「発がん性がある」などの悪い噂の真相
メープルシロップの健康効果
メープルシロップと砂糖の違いは?
メープルシロップを砂糖の代わりにできる?
はちみつとメープルシロップはどっちがいい?
メープルシロップを毎日食べたらどうなる?
メープルシロップを使う際の注意点

メープルシロップは健康に悪いって本当?

メープルシロップとは、主にカエデの木(英語で「メープル」)から採取される樹液を使用して作られている甘いシロップです。

メープルシロップは、天然由来の甘味料で健康への悪影響はないと言えます。

むしろ、以下の栄養素を摂れるため、健康をサポートできる食品です。

  • ポリフェノール
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • 亜鉛
  • カリウム

しかし、摂り過ぎは肥満の原因になります。どんな食品も、食べ過ぎには注意が必要です。

メープルシロップに副作用はある?

食品なので、副作用はないです。デメリットとしては、甘くて美味しいので食べすぎてしまうことでしょうか。

メープルシロップは栄養豊富ですが、エネルギーもあるので食べ過ぎれば太る可能性があります。また、砂糖、水飴、蜂蜜と比べてエネルギーや糖質は低いですが、他の甘味料と同じく、摂取すると血糖値を上げるので、食べる時間や量には気をつけましょう。

「発がん性」「血糖値スパイクが起こる」という噂の真相

メープルシロップには「発がん性」があるって本当?

純粋なメープルシロップには、発がん性はないです。

メープルシロップとして市場に出回っている物の中には、メープル風のシロップやケーキシロップなどがあります。これらは人工的に作られており、保存料や着色料といった添加物が入っていることが多いです。そのため発がん性があるという噂が立ったのでしょう。

人工的なシロップでも、日本で製造・販売されている商品は、食品衛生法によって厳重に管理されているので発がん性を気にしすぎる必要はないでしょう。

メープルシロップは「血糖値スパイクが起こる」って本当?

メープルシロップは、血糖値スパイクを起こしにくい食材です。しかし、食べる量や食べ方によっては血糖値スパイクを発生させます。

他の甘味料と比べると糖質が少ないですが、入っていることは確かです。1度に食べ過ぎたり、空腹時に食べたりすれば、血糖値スパイクを招く場合があります。適量を心がけましょう。

血糖値スパイクとは?

主に食事によって、急激に血糖値が上昇し、その後急降下する現象を指します。血糖値スパイクが起こると、疲労感・多尿・心血管疾患リスクの増加・糖尿病リスクの増加などのことが起こると考えられます。

悪い面ばかりじゃない! メープルシロップの健康効果

メープルシロップは、代表的な甘味料である「砂糖」と違い、健康をサポートする多くの栄養素が含まれています。

ポリフェノール

ポリフェノールは、体の酸化を抑えてくれる働きがあります。そのため、動脈硬化などの病気や老化から身を守ります。

ミネラル

メープルシロップには、以下などのミネラルが含まれています。

  • カリウム:むくみの改善や高血圧の予防に働く
  • カルシウム:骨を丈夫にする
  • マグネシウム:高血圧予防や精神安定を図ってくれる
  • 亜鉛:味覚の正常化や美肌・美髪を作る

ビタミン

ビタミンB1・B2により、以下の働きが期待できます。

  • 疲労回復
  • 脂肪燃焼サポート
  • 皮膚や粘膜を健康に保つ

ナイアシン

  • 糖質や脂質、たんぱく質代謝を助ける
  • 肌を健康的に保つ

上記の働きがあります。

メープルシロップと砂糖の違いは?

メープルシロップと砂糖の違い

メープルシロップと砂糖では、原料や製法が異なります

▼原料や製法の違い

  メープルシロップ 砂糖
原料 カエデの木の樹液 サトウキビとてん菜
製法 樹液を煮詰めるというシンプルな製法 色素や不純物を取りのぞく製法

原料が異なるため、もちろん味や香りも違いがあります。メープルシロップは白砂糖に比べると、独特の風味があります。口当たりがあっさりして、くどい甘さではありません。

メープルシロップを砂糖の代わりにできる?

メープルシロップは、砂糖の代わりに使用可能です。パンケーキに使うだけでなく、飲み物に入れたり、ヨーグルトにかけたりと楽しめます。

どのくらいの量を代わりにすればいい?

砂糖の方が甘いので、砂糖大さじ1(9g)=メープルシロップ大さじ1.5(27g)で同等と言えます。

砂糖の代わりにするメリットとデメリット

メリット

  • 砂糖(上白糖)よりエネルギー、糖質ともに低い
  • 砂糖(上白糖)にはない栄養素(ポリフェノール、カリウムなど)を摂取できる

デメリット

  • 砂糖同様に、摂り過ぎればカロリーエネルギーオーバーになる
  • 独特の香りがあるので、合う料理と合わない料理がある

砂糖代わりとしておすすめしないパターンも

メープルシロップには、風味や香りがあります。香りが影響しやすい和食、香りが広がりやすい温かい食べ物には合わないことも。少量ずつ使って試してみましょう。

はちみつとメープルシロップはどっちがいい?

はちみつとメープルシロップはどっちがいい?

はちみつとメープルシロップ、どちらも甲乙つけがたい食品です。作り方、原材料とも違いますが、どちらも栄養価が高く、健康面・美容面にも優れています。味の好みや値段、目的に合わせて、どちらがいいか決めると良いでしょう。

ダイエット中はメープルシロップがおすすめ

エネルギーと糖質で見ると、はちみつの方が若干高いためダイエット中はメープルシロップを選ぶと良いでしょう。

▼カロリーと糖質量の比較(100gあたり)

  メープルシロップ はちみつ
エネルギー 266 kcal 329kcal
糖質 66.3g 81.9g

引用:日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

メープルシロップもはちみつも、適量であれば血糖値に影響を与えにくい食材です。しかし、どちらも食べ過ぎると肥満につながるので注意しましょう。

値段や保存のしやすさで見るとはちみつがおすすめ

値段では、はちみつの方がお手頃に手に入れられます。また、メープルシロップは冷蔵での保存が必要ですが、はちみつは常温保存ができます。

メープルシロップは赤ちゃんでも食べられる

ボツリヌス中毒予防のために、はちみつは1歳未満の赤ちゃんには与えられません。メープルシロップは赤ちゃんでも食べられます。

1歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。ー 厚生労働省より

メープルシロップを毎日食べたらどうなる?

1 2