オリーブオイルは太る?痩せる?効果と使い方をダイエット目線でまとめてみた (2/2)
オリーブオイルは太る?太らない? ダイエットとオリーブオイルの関係性
このように、健康に良いとされる油であれば、たくさん取り入れたくなってしまいますが、油は油です。摂りすぎてしまうことで摂取カロリーの過剰になり肥満につながりやすくなってしまいます。
ただ、適量で使用するのであれば、同じ油でもより質のよいオリーブオイルはダイエットにも効果的です。
LDLコレステロールを下げる働きで生活習慣病の予防も!
前述のように、オリーブオイルにはLDLコレステロールを下げる働きがあるため、生活習慣病の予防にもつながります。
肉の脂身やバターなど動物性脂肪の過剰摂取によって、LDLコレステロールが高くなると言われています。
肥満=LDLコレステロールが高いということではありませんが、それらの食品を摂りすぎることで肥満にもつながりやすく、質のよい油に変えることで肥満やLDLコレステロールの改善にもつながります。
オレイン酸による便秘解消
また、オリーブオイルの主成分のオレイン酸は、便秘改善効果も期待できます。
オレイン酸は小腸で吸収されにくく、そのまま大腸へ届き大腸を刺激します。すると大腸の動きが活発になり便秘改善につながると言われています。
加えて、便を運びやすくする潤滑油の働きもあるため、便を出しやすくなるとも言われています。
オリーブオイルはどれくらい摂ればいい? 1日の摂取量目安
オリーブオイルを摂るなら、多くても1日大さじ1杯程度(約108kcal)がおすすめです。
お薬ではないので明確な量は定められてはいませんが、あくまで油なので、摂りすぎないようにして、効果を得るためには継続して取り入れるのがおすすめです。
オリーブオイル、おすすめのとり方
ピュアオリーブオイルやエキストラバージンオリーブオイル、どちらも主成分であるオレイン酸は多く含まれていますが、抗酸化作用をもつポリフェノールはエキストラバージンオリーブオイルのほうが多く含まれています。
健康面を意識して取り入れるなら、エキストラバージンオリーブオイルのほうがおすすめです。
エキストラバージンオリーブオイルは香りや風味もいいため、それも活かすなら加熱せずにそのままサラダにかけたり、パンにつけたりと使うのがおすすめです。
ただ、加熱してはダメというわけではなく、香りや風味は弱まってしまいますが、成分や期待できる効果は同じなので、好みによって取り入れるのもいいでしょう。
もちろん、ピュアオリーブオイルでも同様で、クセも少なくあっさりしているためいつものお料理でお使いいただけます。
脂溶性ビタミンはと一緒にとるとビタミンの吸収率アップ
また、脂溶性ビタミン(ビタミンA、C、D、E)と油を一緒にとることで、ビタミンの吸収が高まる効果もあるため、トマトやパプリカ、キャベツなど脂溶性ビタミンが豊富な食材はオリーブオイルとの組み合わせもぴったりです。
サラダや野菜スープの仕上げにかけることで、オリーブオイルの風味や香りも楽しめますし、野菜炒めなど普段の加熱調理で使用するのもおすすめです。
ここに注意!オリーブオイルは開封後は酸化が進む
メリットが豊富なオリーブオイルですが、気を付けたいポイントもあります。
オリーブオイルは酸化しにくい油ではありますが、封を開けたら酸化は進んでいきます。
光のあたるところではさらに酸化されやすくなってしまうため、光の当たらないところに保管してできるだけ早めに使い切るのがおすすめです。
オリーブオイルの特徴を知り、好みによって普段の生活に取り入れていきましょう。
監修・著者プロフィール
板橋瑠美(いたばしるみ)
DSクリニック管理栄養士。患者さまの食事内容や生活スタイル、減量したい目的などをお伺いし、一人ひとりに合わせて無理のない食事改善のポイントを提案。我慢や制限するばかりのつらいダイエットではなく、普段の生活に合わせて健康的に減量するための実践方法を伝えている。
<Edit:編集部>