こんな症状が出たらにんにくの食べ過ぎ!1日何粒まで?食べ過ぎた後の対処法 (2/4)
にんにくを食べ過ぎるとどんな症状が出る?
健康にいい効果がたくさんあるにんにくですが、食べ過ぎると、さまざまな悪影響を引き起こす可能性があります。
にんにくの食べ過ぎが原因で起こりうる4つの症状を紹介します。
腸内環境の悪化により腹痛・下痢が起こる
にんにくを摂り過ぎると、アリシンによって腸内環境が悪化してしまう可能性があります。
アリシンには強い殺菌作用があり、体内でアリシンが大量に生成されると、腸内の悪玉菌だけではなく善玉菌も死滅させてしまうのです。
また、強い殺菌作用によって、胃の粘膜や胃壁が荒れることもあります。胃腸への刺激が強くなり、腹痛や下痢を引き起こす場合があります。
腸内環境の悪化により、肌荒れ・口内炎を引き起こす
にんにくの摂り過ぎによる腸内環境の悪化は、肌荒れや口内炎を引き起こすこともあります。
腸内にはビタミンを生成する細菌も存在していますが、善玉菌と同様に、アリシンが大量に生成されるとビタミンを生成する細菌も死滅しやすくなるのです。
細菌の死滅によってビタミン不足となり、肌荒れや口内炎の原因となります。
アリインの過剰摂取により貧血を招く
ホイル焼きや醤油漬けのようににんにくを丸ごと調理したものを過剰に摂取すると、アリインが体内へ吸収され、貧血やめまい、血圧低下などを引き起こす可能性があります。
アリインが大量に体内へ入ると、血中のヘモグロビンの数が減少します。ヘモグロビンは赤血球の材料のひとつであるため、ヘモグロビンが減少することで赤血球が破壊され、貧血などの症状を招いてしまうのです。
アリシンにより体臭・口臭に影響する
にんにくに含まれるアリインが分解されてできるアリシンは、にんにくの独特のにおいのもとです。そのアリシンは加熱などを行うと化学反応によってジアスルファイドに変わります。
ジアリルジスルファイドは悪臭の原因であり、にんにくを大量に摂取すると、生成したジアリルジスルファイドが口や皮膚から放出され、ニオイがキツくなるのです。
にんにくは1日何粒まで? 摂取目安量は2〜3片
にんにくの1日の推奨摂取量は以下が目安です。
- 生のにんにく5〜10g(1〜2かけら)
- 加熱したにんにく10〜15g(2〜3かけら)
ただし、胃腸が弱っているときや体調が優れないときに食べると胃腸に負担がかかる可能性があります。とくに、生のにんにくは刺激が強いため摂取量を減らしましょう。
すりおろしの場合、スプーンのサイズにもよりますが、1杯程度でしょう。